◎まちづくりサークル「プライム」が発表
高崎駅前の大通りでファッションショーを開いたり、屋台村に出店して話題になっ
た県立女子大や高崎経済大学などの学生が集う街づくりサークル「PRIME(プライム)
」(高野聖奈代表・県立女子大2年)。今度は県産のトマト・長ネギ・ほうれんそう
を素材にした「ベジスイーツ」のコンペを企画しました。県産野菜でどんな「新しい
味」が誕生したのでしょうか。そして、その評判は?
◎若者が発想、制作、商品化
3月18日に高崎市慈光通りのJAたかさき運営「フレッシュベジたか」で開かれた
のが「ぐんまスイーツコンペ〜食卓から群馬を考えよう〜」というイベントです。
野菜王国・群馬の素材を、東日本製菓技術専門学校の生徒がベジスイーツに仕上げ
ました。若者が発案・企画し、作り上げた特産品候補です。
◎野菜で語る群馬
「
群馬の良さや魅力ってなんだろう。学生同士で語り合う中で気づいたのは、野菜王
国だっていうこと。だから特産野菜を使った新たな味を作り出して、もっと群馬を好
きになってもらえれば。そう考えて始めた企画です」
食・農業は暮らしや命の「基本のキ」。そこに視点を定めた取り組みです。
そんな中で出来上がったのが「トマトのパウンドケーキ」(トマトをベースにコー
ン、ハム、バジルを。トマトの風味の後に甘さが広がります)。「ネギ味噌のマドレー
ヌ」(生地の中に味噌と炒めたネギ。ネギの味が残る甘いスイーツ)。「ほうれんそ
うのフィナンシェ」(生地にホウレンソウのパウダーが使われていて、見た目にもき
れい)。
通りがかりの人たちが試食審査し、ほうれんそうのフィナンシェが1位に。このフィ
ナンシェはフレッシュベジたかで期間限定販売しています。
◎もっと群馬を
高野さんたちは市内の生産農家にも話を聞きに行ったそうです。大学の教室だけで
は得られない、貴重な勉強でしょう。
「素材の野菜を作る人の気持ちや情熱を知ってもらうことも、味以上に大切だと思い
ました。この熱意を伝えることが『もっと群馬を好きになってもらう』に通じるので
は」
遊びに地域づくりに、もっともっと若い人が集ってくれば、高崎の魅力はアップし
ます。
「群馬という地域に関心を持てずにいる人に、かかわる『きっかけ』を作りたい。そ
んな『きっかけのデザイン』がプライムの街づくり。これからもみんなの心が躍る企
画を実現させたいですね」
高野さんたちはこんなふうに言います。
2012年03月27日
2012年03月26日
スポーツの世界って、いつから「カネ、カネ」になったんだっけ
◇スポーツ報道って、子供の心を歪めてないか?
◎成績より契約金?
スポーツ界がゆがんでいるのか、スポーツ報道がゆがんでいるのか。お金にまつわ
る話が多すぎて、鼻白む想いの人が多いことでしょう。
人間の肉体を鍛え上げ、究極の能力を発揮するアスリート。その自己研鑽の苛酷さ
とハイパフォーマンスに、見る者が酔う。感動を手にするのですよ。でもね、最近は
つまらんなあ。成績よりもお金の話ばかり。
ダルビッシュが米球団に入ったら、まず「契約金何億円」と大騒ぎ。彼やイチロー
や松井が、何百億円稼いだって、それが感動を生みますか? 多少のうらやましさこ
そ感じますが、彼らのスーパープレーで得るような胸の高鳴りはつかめません。
「実戦で投げないうちに何億円か。いいなあ、僕もそうなりたい」
心配なのは、子供にそういう想いをいだかせて、その子がまともに育つのかという
こと。
◎下種の勘ぐり
かつては違いました。
「王が5試合も6試合も続けてホームランを打った。すごいな。僕もホームラン打ち
たい」
「横綱大鵬が6場所続けて優勝した。頑張れば強くなれるんだね」
アスリートとしての成績に子供たちは酔ったのです。「王は儲かったろう」「大鵬
はどんな豪邸が建つんだろう」などと「下種(げす)の勘ぐり」はしなかった。それ
がスポーツ観戦の真髄、教育的意義ってやつでしょう。
「ダルビッシュが新天地に」がニュースで、「契約金を何億もらったか」じゃないん
です。それは球団と彼本人だけの問題でしょうが。なのに大メディアさえもが金銭面
を強調する。それを刷り込まれた子供たちが、「何に挑み、どう達成するか」を模索
し突き進むという人生の目的を見失い、「いくら稼ぐか」が目的になったらどうしま
す。
◎「金がすべて」が
「契約金や年俸も大きなニュースじゃないか」
言われなくても誰もが分かる。でもね、「お金、お金」強調の悪影響を考えましょ
うよ。
今の歪んだ日本社会は、そのなれの果てじゃないですか。「金があれば何をしても
いい」と百億円以上をカジノに注ぎ込む大企業の御曹司。何千億円の粉飾をする大企
業の経営陣。運用で儲けようと盲目的に投資顧問会社に巨額資金を注ぎ込み、失った
年金基金……。
報道と礼節
一番気軽に読んだり見たりできるのがスポーツ報道じゃないですか。だから影響力
が強いのに、野球も、ゴルフ(これはとくにひどい。どういう成績で優勝したかじゃなくて、いくら賞金をゲットしたかを露骨に報道する。石川君がいくらもらったかは、主催者と、もらった彼だけの問題じゃないか)も、テニスも、オリンピックも「金・カネ」。いい加減に礼節
をわきまえるべきなのです。
ネタ枯れの冬から春、契約金がいくらだの、プロ野球公式戦前の練習報道に血道を
あげる「30年前の手法」を漫然と続けることが招く弊害について考えないと、「国民
に野球が見放される」なんて他人事の論評の前に、メディアが見放されてしまいかね
ないと想うのですよ。
◎成績より契約金?
スポーツ界がゆがんでいるのか、スポーツ報道がゆがんでいるのか。お金にまつわ
る話が多すぎて、鼻白む想いの人が多いことでしょう。
人間の肉体を鍛え上げ、究極の能力を発揮するアスリート。その自己研鑽の苛酷さ
とハイパフォーマンスに、見る者が酔う。感動を手にするのですよ。でもね、最近は
つまらんなあ。成績よりもお金の話ばかり。
ダルビッシュが米球団に入ったら、まず「契約金何億円」と大騒ぎ。彼やイチロー
や松井が、何百億円稼いだって、それが感動を生みますか? 多少のうらやましさこ
そ感じますが、彼らのスーパープレーで得るような胸の高鳴りはつかめません。
「実戦で投げないうちに何億円か。いいなあ、僕もそうなりたい」
心配なのは、子供にそういう想いをいだかせて、その子がまともに育つのかという
こと。
◎下種の勘ぐり
かつては違いました。
「王が5試合も6試合も続けてホームランを打った。すごいな。僕もホームラン打ち
たい」
「横綱大鵬が6場所続けて優勝した。頑張れば強くなれるんだね」
アスリートとしての成績に子供たちは酔ったのです。「王は儲かったろう」「大鵬
はどんな豪邸が建つんだろう」などと「下種(げす)の勘ぐり」はしなかった。それ
がスポーツ観戦の真髄、教育的意義ってやつでしょう。
「ダルビッシュが新天地に」がニュースで、「契約金を何億もらったか」じゃないん
です。それは球団と彼本人だけの問題でしょうが。なのに大メディアさえもが金銭面
を強調する。それを刷り込まれた子供たちが、「何に挑み、どう達成するか」を模索
し突き進むという人生の目的を見失い、「いくら稼ぐか」が目的になったらどうしま
す。
◎「金がすべて」が
「契約金や年俸も大きなニュースじゃないか」
言われなくても誰もが分かる。でもね、「お金、お金」強調の悪影響を考えましょ
うよ。
今の歪んだ日本社会は、そのなれの果てじゃないですか。「金があれば何をしても
いい」と百億円以上をカジノに注ぎ込む大企業の御曹司。何千億円の粉飾をする大企
業の経営陣。運用で儲けようと盲目的に投資顧問会社に巨額資金を注ぎ込み、失った
年金基金……。
報道と礼節
一番気軽に読んだり見たりできるのがスポーツ報道じゃないですか。だから影響力
が強いのに、野球も、ゴルフ(これはとくにひどい。どういう成績で優勝したかじゃなくて、いくら賞金をゲットしたかを露骨に報道する。石川君がいくらもらったかは、主催者と、もらった彼だけの問題じゃないか)も、テニスも、オリンピックも「金・カネ」。いい加減に礼節
をわきまえるべきなのです。
ネタ枯れの冬から春、契約金がいくらだの、プロ野球公式戦前の練習報道に血道を
あげる「30年前の手法」を漫然と続けることが招く弊害について考えないと、「国民
に野球が見放される」なんて他人事の論評の前に、メディアが見放されてしまいかね
ないと想うのですよ。
2012年03月25日
いやーな光景が浮かびます
◎駅でキップが買えない
「駅でキップを買うのにとまどってたら、女の子が『おばあちゃん、こうするのよ』って買ってくれた。おばあちゃんには違いないけど」
80代女性が笑います。
たしかに駅の自動発券機の操作は複雑です。1枚の普通電車の切符を買うのに、何回タッチパネルを押すことでしょうか。
◎すべて機械だが
世の中すべて機械です。
航空券予約も空港チェックインも。ホテルにはカード式キーを吸い込む自動チェックアウト機。ホテルの語源「ホスピタリティー(もてなし・癒し」とは対極の機械音に見送られます。
温泉旅館の予約も自動車保険の更新もパソコンですると割安。
もう、棒はお手上げなので、こういう時は、パソコンに詳しいカミさんの頼りきりです。
かつて「店と客との対話がない」と言われたスーパーやコンビニの「○○円です」「ありがとうございました」の声と笑顔に「人の温もり」を感じるのは皮肉 なものですね。
◎会話がなくなったら…
会話が不要になると、人間の会話能力は間違いなく「退化」するはず。
今や喫茶店でカップルが無言でケータイメールに励むのは普通の光景じゃないですか。
未来の人間は音声を失い、携帯電話やパソコンで目の前の相手と向き合うなんてことになるのかな。
いやーな光景を想像してしまいます。
「駅でキップを買うのにとまどってたら、女の子が『おばあちゃん、こうするのよ』って買ってくれた。おばあちゃんには違いないけど」
80代女性が笑います。
たしかに駅の自動発券機の操作は複雑です。1枚の普通電車の切符を買うのに、何回タッチパネルを押すことでしょうか。
◎すべて機械だが
世の中すべて機械です。
航空券予約も空港チェックインも。ホテルにはカード式キーを吸い込む自動チェックアウト機。ホテルの語源「ホスピタリティー(もてなし・癒し」とは対極の機械音に見送られます。
温泉旅館の予約も自動車保険の更新もパソコンですると割安。
もう、棒はお手上げなので、こういう時は、パソコンに詳しいカミさんの頼りきりです。
かつて「店と客との対話がない」と言われたスーパーやコンビニの「○○円です」「ありがとうございました」の声と笑顔に「人の温もり」を感じるのは皮肉 なものですね。
◎会話がなくなったら…
会話が不要になると、人間の会話能力は間違いなく「退化」するはず。
今や喫茶店でカップルが無言でケータイメールに励むのは普通の光景じゃないですか。
未来の人間は音声を失い、携帯電話やパソコンで目の前の相手と向き合うなんてことになるのかな。
いやーな光景を想像してしまいます。
2012年03月22日
自由な発想で「世界にひとつだけ」の結婚式を
◎高校生とのコラボ
「現役高校生とのコラボを始めました。高崎商高の16人との楽しくて感動的なウェディング企画です。業界の人間からは出てこないアイデアが次から次に。当日も高校生が介添え、音響、司会、照明まで、料理と美容以外の大役を担いました」
ブライダルプロデュースのT-product 代表取締役、平児玉博樹さんは、こう言います。「おめでとうメッセージ」入り『爆弾』のサプライズから、出席者全員参加のゲーム、細長いケーキに友達も加わりケーキカット、紙粘土に手形を押した結婚の誓約……。
「大人が『それは無理』と自己規制しがちな発想。でも新郎新婦は大乗り気だし、出席者全員にも好評。これって結婚式の基本じゃないですか」
◎「熱さ」を取り戻す
適正価格で「お客様に有利なビジネス」をしたい。独立したのはその思いから。企業に利益は欠かせないが暴利はいけない。その信念は今も。でも慣れるにしたがって、安易になりつつある自分がいるのではという気にもなったとんこと。
「高校生は違いました。『新郎新婦の一生の記念なんだから』『出席者全員が盛り上がれれば楽しいよね』。目を輝かせて次々に自由な発想を出す姿に、独立当時の自分の『熱さ』がよみがえった気分に」
◎個性的なウエディングを求めて
1日1組限定のレストランウェディング専用「レイ・オブ・パースチャーチ」開設、スポーツ派に野球場でウェディング写真、アウトドア派には河原でパーティー……。本当に自由で個性的な、心から思い出に残る「世界中でひとつだけ」の姿を追い求めて11年。
「『長続きしない』と言われたことも。でも伝統や習慣にしばられない個性の時代、需要は必ず伸びるという確信がありました。その確信に間違いはなかったようです」
ウェディング業・レストラン業に励む一方、地域の若者を育てたいとも考えるようになりました」。そこで始めた月1回の男塾。街をもっと知るために歩こう、学ぼう、語り合おう。街全体の力をふくらませよう。
「若者が勢いを持たなければ、社会の明日が見えないでしょう。だから男塾であり高校生とのコラボなんです」
「現役高校生とのコラボを始めました。高崎商高の16人との楽しくて感動的なウェディング企画です。業界の人間からは出てこないアイデアが次から次に。当日も高校生が介添え、音響、司会、照明まで、料理と美容以外の大役を担いました」
ブライダルプロデュースのT-product 代表取締役、平児玉博樹さんは、こう言います。「おめでとうメッセージ」入り『爆弾』のサプライズから、出席者全員参加のゲーム、細長いケーキに友達も加わりケーキカット、紙粘土に手形を押した結婚の誓約……。
「大人が『それは無理』と自己規制しがちな発想。でも新郎新婦は大乗り気だし、出席者全員にも好評。これって結婚式の基本じゃないですか」
◎「熱さ」を取り戻す
適正価格で「お客様に有利なビジネス」をしたい。独立したのはその思いから。企業に利益は欠かせないが暴利はいけない。その信念は今も。でも慣れるにしたがって、安易になりつつある自分がいるのではという気にもなったとんこと。
「高校生は違いました。『新郎新婦の一生の記念なんだから』『出席者全員が盛り上がれれば楽しいよね』。目を輝かせて次々に自由な発想を出す姿に、独立当時の自分の『熱さ』がよみがえった気分に」
◎個性的なウエディングを求めて
1日1組限定のレストランウェディング専用「レイ・オブ・パースチャーチ」開設、スポーツ派に野球場でウェディング写真、アウトドア派には河原でパーティー……。本当に自由で個性的な、心から思い出に残る「世界中でひとつだけ」の姿を追い求めて11年。
「『長続きしない』と言われたことも。でも伝統や習慣にしばられない個性の時代、需要は必ず伸びるという確信がありました。その確信に間違いはなかったようです」
ウェディング業・レストラン業に励む一方、地域の若者を育てたいとも考えるようになりました」。そこで始めた月1回の男塾。街をもっと知るために歩こう、学ぼう、語り合おう。街全体の力をふくらませよう。
「若者が勢いを持たなければ、社会の明日が見えないでしょう。だから男塾であり高校生とのコラボなんです」
2012年03月19日
嗚呼、テレビ中継を見るのがつらい
◎人気凋落のラグビーとはいえ
つらかったなあ。昨日のラグビー日本選手権決勝のNHKテレビ中継を見るのが。
僕は根っからのラグビーファンなのです。15歳から高校ラグビー部員となり、その後草ラグビーチームで40歳までボールを追っかけました。昨今では、数少なくなったラグビーのテレビ中継も欠かさず見ています。今シーズンもトップリーグや大学ラグビーの会場にもかけつけて、楽しんでいます。
かつて日本でもメジャースポーツになりかけたラグビーですが、このところ人気凋落の一途です。
世間でラグビーの話をしても「何人でやるスポーツでしたっけ?」なんてのはいい方で、「ラグビー? スポーツの名前だったんですか?」ってなもんです。
それでも、僕はラグビーのテレビ中継を録画しては、夕方、酒肴を用意して、ラグビーを楽しむ晩酌が「至高の幸福」を味わえる時間なのです。
◎スタンドに人がいない
でも、昨日の放送が始まった途端です。僕は奈落の底に突き落とされたのです。
そりゃあ、予想はしてましたよ。人気低下に加えて、小雨混じりの天気。
「みんな見に来ないだろうなあ」
でもね、「シーズンの総決算の試合だし」って期待もあったんです。
ところが、目の前の画面がそれを無残に打ち砕いてくれました。
最もテレビに映るバックスタンドに人がちらほら。メインスタンドも、「アレレレ」。両サイドのスタンドは、メインスタンドとバックスタンドに人を入れるために、閉じているのでしょうね、人影なし。
今日の朝日新聞によると、観衆「10083人」。6万人以上は入れる器に、これしか集まりません。
20年ほど前だと、ここが満席になっていました。
僕が、日本選手権決勝を最後にスタンドで見たのは、神戸製鋼のV7。社会人王者と学生王者の日本一決定戦の時代でした。もちろん、国立競技場は満席でした。
それが、昨日の中継では、プレーのあいまに映るスタンドがガラガラで、まるで練習試合の雰囲気。
人気低下のプロ野球だって、「日本シリーズの優勝決定試合」は、観衆1万人なんてことはないでしょう。
あまりの閑散さに、見ていてつらいから、酒を飲むピッチがどんどん早まります。健康にもよくありませんぜ、これは。
◎ワールドカップ日本大会は
いやな予感が膨らみます。
2019年のワールドカップ日本大会。
4年に1度の世界一決定戦なのに、スタンドはガラガラ。テレビ中継もなく、新聞報道も運動面の片隅。
世間ではほとんどの人が話題に出さない。街角に、大会のポスターもない。
試合場のスタンドには、ラグビー協会関係者のほかには、僕と、お義理でつきあってくれるカミさん、それに僕の飲み仲間だけ。そんな光景が浮かぶのです。
そんな状況を察知した国際ラグビー協会が「日本開催は時期早尚」とばかり、急きょどこかのラグビー先進国に会場を変更して……。
嗚呼、お願いだから、そんなことにならないように祈りをささげましょう。
これから7年あまりにわたって。
なんなら水ごりだってししまよう。お百度参りも辞さない覚悟です。
僕の数少ない楽しみを、どうか奪わないでください。
つらかったなあ。昨日のラグビー日本選手権決勝のNHKテレビ中継を見るのが。
僕は根っからのラグビーファンなのです。15歳から高校ラグビー部員となり、その後草ラグビーチームで40歳までボールを追っかけました。昨今では、数少なくなったラグビーのテレビ中継も欠かさず見ています。今シーズンもトップリーグや大学ラグビーの会場にもかけつけて、楽しんでいます。
かつて日本でもメジャースポーツになりかけたラグビーですが、このところ人気凋落の一途です。
世間でラグビーの話をしても「何人でやるスポーツでしたっけ?」なんてのはいい方で、「ラグビー? スポーツの名前だったんですか?」ってなもんです。
それでも、僕はラグビーのテレビ中継を録画しては、夕方、酒肴を用意して、ラグビーを楽しむ晩酌が「至高の幸福」を味わえる時間なのです。
◎スタンドに人がいない
でも、昨日の放送が始まった途端です。僕は奈落の底に突き落とされたのです。
そりゃあ、予想はしてましたよ。人気低下に加えて、小雨混じりの天気。
「みんな見に来ないだろうなあ」
でもね、「シーズンの総決算の試合だし」って期待もあったんです。
ところが、目の前の画面がそれを無残に打ち砕いてくれました。
最もテレビに映るバックスタンドに人がちらほら。メインスタンドも、「アレレレ」。両サイドのスタンドは、メインスタンドとバックスタンドに人を入れるために、閉じているのでしょうね、人影なし。
今日の朝日新聞によると、観衆「10083人」。6万人以上は入れる器に、これしか集まりません。
20年ほど前だと、ここが満席になっていました。
僕が、日本選手権決勝を最後にスタンドで見たのは、神戸製鋼のV7。社会人王者と学生王者の日本一決定戦の時代でした。もちろん、国立競技場は満席でした。
それが、昨日の中継では、プレーのあいまに映るスタンドがガラガラで、まるで練習試合の雰囲気。
人気低下のプロ野球だって、「日本シリーズの優勝決定試合」は、観衆1万人なんてことはないでしょう。
あまりの閑散さに、見ていてつらいから、酒を飲むピッチがどんどん早まります。健康にもよくありませんぜ、これは。
◎ワールドカップ日本大会は
いやな予感が膨らみます。
2019年のワールドカップ日本大会。
4年に1度の世界一決定戦なのに、スタンドはガラガラ。テレビ中継もなく、新聞報道も運動面の片隅。
世間ではほとんどの人が話題に出さない。街角に、大会のポスターもない。
試合場のスタンドには、ラグビー協会関係者のほかには、僕と、お義理でつきあってくれるカミさん、それに僕の飲み仲間だけ。そんな光景が浮かぶのです。
そんな状況を察知した国際ラグビー協会が「日本開催は時期早尚」とばかり、急きょどこかのラグビー先進国に会場を変更して……。
嗚呼、お願いだから、そんなことにならないように祈りをささげましょう。
これから7年あまりにわたって。
なんなら水ごりだってししまよう。お百度参りも辞さない覚悟です。
僕の数少ない楽しみを、どうか奪わないでください。
