2015年09月30日

老神そば祭りに

◎僕は「そば大使」なのです。そば打ちはできないのに

 先週末の「老神温泉そば祭り」に行ってきました。
 去年から、僕はこの祭りの「そば大使」なのであります。
 みなさんの前でそばを打つわけではなし。開会式に出席させていただく程度です。
 現在、明和短大で「食文化」などを論じている身であり、「家庭料理の達人」(?)を自称していますが、そば打ちには乗り出していないのです。
 一昨年に『今夜もおっきりこみ』というフォトエッセー集を刊行したため、うどんを自分で打つことはあります。
 昔の農家のおかあさんみたいに、手で打って、「手回し式の製麺機」(思い浮かぶ人がいるかなあ。昭和の農家には、必ずありました)でうどんを作ります。おっきりこみには「やや幅広麺」がいいので、包丁で切ります。
 製麺機は、こんなものです。
 事務所に写真が残っていなかったので、『今夜もおっきりこみ』のモノクロページに使った写真をスキャンしたものです。画像は荒れています。

製麺機.jpg

 でも、そばは全くの素人。
 3〜4年前に、この祭りを支える「群馬奥利根連合そば会」の総会で講演をさせていただいたのがご縁で、お声がけをいただいています。
 今年も、いい雰囲気でした。祭りのメインは「そば打ち段位認定大会」で、大勢の人がチャレンジしていました。「様式美」を感じる光景で、やはり感動的です。
 そば打ち、乗り出そうかなあ。

◎「粉食王国」群馬だけに

 人間の食の歴史を振り得れば、「穀物」を食べることが「入門編」のひとつであるし、米がほぼ「粒食」で、東アジアに定着したのに対して、麦の「粉食」は世界を席巻。西洋のパン、東洋のうどん、そして例外的にイタリアのパスタ、といった具合に。麦の粉食も、米の粒食も、実に1万年の歴史を誇ります。
 そして、そばは日本を代表する「粉食文化」。粒食・粉食を共存させた日本人の素晴らしさ、そしてその日本の中でも「粉食王国」を誇る群馬の底力を考えつつ、奥利根そば会の人たちが打ったそばをすすって帰ってきたのでした。

 その晩は、「水上の松岡修造」さんのお誘いで、みなかみ町の人たちと意見交換会、という名の「言いたい放題の宴会」を、谷川温泉の「旅館 たにがわ」で。
 みなさん、熱血青年ばかりでした。
 6〜7年前から感じるのですが、なにかの会合があると、それまでは「若者の部類だった」僕自身が、「最年長の参加者」だったりすることが目立ちます。これは当然の話なのですが、せつなくなったりもしますね。この席でも、やっぱり僕が最年長でした。(T_T)/~~~
 そのことは、後日。

 本日は、これから「アユと松茸を食べる会」に行ってきます。山に入る松茸とり名人の男性が「マツタケが見つからなかったら、ほかのキノコね」と言っていました。果たして、卓上に並ぶのは?
 この会は、僕よりベテランが大勢いるので、ホッとします(^^♪

posted by katsuhiko at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年09月18日

人はみな「死」なり、か

◎小学生が、僕の「師」になる瞬間
 大人は子どもを諭し、一人前の人間い育てようとします。教師は勿論、親も周囲も、子どもにとっての「師」であろうとします。でも子どもの言動から「ハッとするような」教えをもらうことがありませんか。その瞬間は幼い子が大人に貴重な教えをくれる「師」にほかなりません。
 市内を車で走っていて、前方の横断歩道のところで、小学校低学年とおぼしき女の子が、道を渡ろうと立っていました。僕はブレーキを踏み横断歩道の前で停車。その子は道路を渡しました。そのまま歩き去るのかと思っていた直後でした。
 彼女が僕の方を振り返って、ぺこりとお辞儀。そして口を開いて何かを叫んでいます。口の形で分かりました、
「ありがとう」
 間違いなく、そう言ってくれたんです。
 僕は、涙がこぼれそうになりました。この子の親は、きちんと娘を教育をしているのだなあ、と。彼女は彼女で、その教えを素直に実践しているのだなと。人から親切にされたら、きちんと感謝の言葉を返しなさい。その教えが身についているんですね。
 もちろん、僕が車を止めたことは、実は「親切」ではありません。道交法では、横断歩道を渡ろうと歩行者が待っているときは、車の方が止まらなくてはならないとあります。「当たり前」の行為なのですね。
 それはともかく、人に親切にされたとき、たとえば、道をゆずられた時とかのちょっとしたことですよ。そういうときに、僕自身がきちんと「謝意」を示せているか。反省させられたりもします。
 この瞬間、小学生の彼女は、間違いなく僕の「師」なのです。

◎社会的な「弱者」だって、貴重な教えを
 先日訪問した老人ホームのスタッフが言います。
「寝たきりの人でも、言葉にならないかすかなシグナルを発信しているんです。それを読み取れなくては」。
 明確な意思表示のできない、身体の衰えた高齢者。その世話をする仕事の「やりがい」について質問した際の答えでした。
 高齢者が「私のかすかなシグナルを読み取れる人になれれば、世の中のすべての存在にやさしい人間になれる」と教えてくれているのだと。
 なるほど、納得いく主張です。
 この場合、弱い立場の高齢者がスタッフの師ですね。

◎だれもが「師」なのですから
「高齢者、病人、障害者、さらにはペットなどの動物たち……。それぞれ『弱い立場』です。そんな弱い立場にとって『暮らしやすい社会環境』は、世の中の全員にとって暮らしやすい環境に決まっている」
 大切な考え方です。
 超高齢社会で「支えられる」立場の人が急増して「限界自治体」「自治体消滅」「老後破たん」なんて言葉がひとり歩きしています。でもいろんな師が急増しているのだと考えれば、心豊かな成熟社会に向かっていると言えませんか。

 支え合って、愛し合って、そしてなにより「教え合って」生きてゆくのが人間です。「人はみな師なり」なのですから。

posted by katsuhiko at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年09月14日

久々にかみさんが

◎久々にかみさんが上毛高原駅に
 都内での酒席帰りのかみさんが、久々に新幹線を「寝過ごして」高崎をすぎて、上毛高原駅に。
 新幹線通勤してて、「ここ何年もやらかさないなあ。たいしたものだなあ」とは思っていました。」
 面白いことに、午後11時半であったのですが、僕は10時半まで事務所にいて、それから帰宅したので、「奇跡的に」酒を飲んでいませんでした。自分の夕食の準備をしていたんですね。
 家から関越道を走れば、上毛高原駅まで50分。さほどの距離じゃありません。
 上毛高原駅からタクシーで帰ったとすれば、25000円ほど。
 こりゃあ、大変ですからね。
 よくぞ、僕自身が晩酌を始めてなかったものです。

◎悪いことばかりじゃない
 12時半前に上毛高原駅に。帰宅し始めてすぐのコンビニに寄ったら、店内に「地元農家の直販コーナー」があって、肉・野菜・切り花がずらり。
 リンドウ、コスモスなど3束を買って550円。
 ちょうど家の中の花がなくなっていたので、好都合。
 吉井の直売場の花もそうですが、安いのなんの。
 こんな感じです。

href="http://nt-kibe.sakura.ne.jp/sblo_files/kibe/image/IMG_2989.JPG" target="_blank">IMG_2989.JPGIMG_2989.JPG

 すいません、同じ写真がペーストされましたが、消し方がわかりません。↑

 往復したため、晩酌スタートが二時間遅れ。この日は土曜の夜だったし、ま、いいか(^^)/
posted by katsuhiko at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年09月12日

玄関の照明のセンサーが壊されまして

◎センサーがつぶれていた
 夜間に玄関の足元を照らす照明、センサーで点灯する、どこにでもある照明です。
 このセンサーが誰かの指?で押しつぶされましてね。
 昨日、電気屋さんに交換してもらいました。工事費込み30000円。厳しい(T_T)/~~~
 誰かがいたずらで壊したとは思えません。
 実は、このセンサー、以前からけっこう「インターホンのスイッチ」と間違えて押す人がいましたから。
 センサーが玄関ドアの取っ手のすぐ左横(やや左下って感じの場所です)の壁面に取り付けてあります。わが家を建ててくれた建築士で友人の中島桂一さんによると、「この位置が、センサーとして最も効果的」とのことでした。「これを、押しますかねえ?」とも

◎「呼び鈴が鳴らないよ」
 家に住み始めて12年余。実は、僕の親しい友人でも、このセンサーを押し続けて「呼び鈴が鳴らないよ。壊れている」と言う人が確かにいました。
 以前、ある事柄でテレビ局が撮影に来て、「では、スタッフがインターホンを押しますから、そしたら、木部さんが玄関ドアを開けて出てきてください」というシーンがありました。
 ドアの内側にいた僕は、いつになってもインターホンが鳴らないので、不思議に思っていたら、ドアが開いて外のスタッフが「木部さん、インターホンが鳴りません。壊れていませんか?」と。彼は一生けんめいにセンサーを押していました。
 たしかに、このセンサーは「小さな電球」みたいな形で、しかも軽く押すと、少し内側に動く製品でした。だから「スイッチ」っぽいんですね。

◎インターホンが分かりにくいか?

 さらに、本物のインターホンは、玄関前に立ててある枕木(ちょっとした飾りです)に取り付けたので、分かりにくい人もいるかもしれません。
 宅配便業者の人に言われたことがありました。
「お宅は呼び鈴がありませんね」
 そうかあ、各戸配達が仕事の人でも、分かりにくいかあ、わが家のインターホンは。
 さらにこうも。
「お宅は表札がないから困ります」
 ええ? 玄関ドアの左上の壁にありますよ。
 表札は、黒い鉄板の変形で、上に猫がしゃがんでいる図柄。その下に僕とかみさんの名前がアルファベットで書いてあります。
 壁の模様に見えちゃったのかなあ(-_-;)
 やっぱり、表札は「樹齢1000年の屋久杉の板」に、漢字で「墨書」しなければいかんか。
 中島さんとは、そんなことで大笑い。
 センサーも、おそらく、留守がちな昼間に「営業」とか「配達」とかの人がきて、インターホンと間違えてセンサーを押し続けた末に、つぶれてしまったのでしょう。

 ◎12年に1度のトラブルだから、次は
 さて、昨日つけた新しいセンサーは、以前のものより「スイッチっぽくない」形。
 取り付ける場所をもっと下にすれば、センサー機能は多少落ちても、インターホンと間違われる心配はないのでしょう。でも、そうすると、壁を一部はがして配線工事してと、予算アップ。
「中島さん、やめようよ。いいよ、元の場所で。住み始めて12年年半でのトラブルってことは、向こう12年半は起こらないかもしれない。それに期待しよう」
 これで「手打ち」に。
 僕の家にくるみなさん、玄関ドアの左横にあるのは照明のセンサーだから、押さないでね。
 玄関手前の右側に1メートル余りの黒っぽい「枕木」が立ってて、そこにインターホンのスイッチがあります。それを押してね(^^♪
posted by katsuhiko at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年09月09日

夜光貝の貝殻を

◎奄美で売っていた貝殻
 先月行った奄美大島で、夜光貝の貝殻を一つ買ってきました。
 大きさ20センチくらいの巻貝ですね。
 これがお土産物屋や、スーパーマーケットの生鮮品売り場に並んでいるのです。
「これは食器として、自宅で使いたい」
 とひとつ購入。
 さっそく、刺身を並べてみました。
 揚げ物とかでもよさそうですね。
 わが家では、よく友人知人が集まっての宴会が開かれるだけに、
「もうひとつかふたつ、買えばよかったなあ。そうか、先方に電話して頼めば買えるようなあ」
 と、かみさんと。

IMG_2980.JPG

◎「すいとん作ったから来ない?」
 おなじみ、藤岡市の詩人・金井治子さんから、昨日の朝、電話が。
「ゆうべ、すいとんつくってね。ひと晩おくと、またいい味になるのよ。食べに来ない?」
 その日の昼に早速行きました。
 すいとんと、ミョウガ・シソの葉・ネギ・ニンジン・ワカサギ・ゴーヤなどの天ぷらがずらり。
「衣は、小麦粉を磯部の鉱泉で溶いたのよ。ひと味違うでしょう?」
 と、治子さんは自慢げです。
 磯部温泉は、彼女のふるさとのすぐ近くです。ふるさとの味ってわけです。
「ゆうべのすいとんを、温め直さないで食べるのが、またおいしいのよ」
 と治子さん。なるほど、これはこれで、いい味わい。
 真夏ならば、冷蔵庫で冷やしておいてから食べると、一層さわやかかも。
「すおか。おっきりこみも、真夏はこの方法で食べてもいいな」
 と、そんな考えも浮かびました。

 なんやかんやで、話をしながら3時間。長居してしまいました。
 ごちそうさまでした。
posted by katsuhiko at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記