2016年02月29日

金目とサラダで

 土曜日に、近くの鮮魚の「角上魚類」を除いたら、金目鯛の姿造りにマグロやイカをまぜたパックが1400円で並んでいたので、「ちょっとお得かな」と買いこみ。夕食は「金目鯛のしゃぶしゃぶ」に。
 白菜、ねぎ、きのこ、豆腐、春菊など野菜を意識して多めに鍋に入れました。
 先週でしたか、某民放局の番組で「群馬県は全国都道府県で一番肉を食べない」とやってたようです。
 確かに、我が家でも、さほどに肉類を食べません(高い肉は買えない、という理由もありますね)。
 魚と野菜が中心でもあります。

 だから「肉を一番食べない群馬が、どうして『すき焼き県』なのですか」と、またまた意地悪な言い方をしましょう。
 だったら、全国屈指の野菜王国、みたいな言い方の方がよいではないでしょうか?
 日本は「健康寿命」(WHOが提唱した「自立して日常生活を送れる年齢」です)が世界1位のようです。国内を都道府県で見れる、群馬はベスト3入り。
「野菜王国・群馬は、良質でおいしい県産野菜を食べているから、健康で長生きできている」
 そういったアピールね。
 ちなみに、都道府県ランク1位の静岡県は、
「緑茶を飲むから、健康長寿なんです」
 といったアピールに力を入れています。
 郷土特産品と健康寿命を関連付ける戦略、もっともな話です。

 ってなことで、「もっともっと野菜を」と、鍋に入れる野菜だけでなく、サラダも添えました。
 
 きゅうり・にんじん・ラディッシュ・トマト。

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 このところ、我が家ではサラダにはドレッシングやマヨネーズを使わない食べ方が流行しています。
 軽くコショウをふるくらいで、あとは野菜の味を「これが本来の味」と納得して食べています。
 慣れると、「サラダって、やっぱりドレッシングの味を食べていたのね」という思いにいたります。

 もうひとつのサラダは、レタス・きゅうり・ラディッシュ・トマト・ユリ根ね。
 ユリ根やトマトの「甘味」が、適切な「調味料」になって、十分な「完成品」になっています。
「オイル控えめドレッシング」などより、まったくのノンオイル・塩ですから、体にいいかもね。

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2016年02月24日

楽しい人と知り合いました

◎なんとも楽しい人と

 いやはや、楽しい人と知り合いました。装飾園芸家の渡部祐子(わたなべ・ゆうこ)さんです。
 僕の自宅をつくってくれた建築士の中島桂一さんが、彼女の家もつくりました。
 郊外の公園に隣接していて、池や水鳥、並木、妙義・浅間がすべて「ぜいたくにすぎる借景」になった家です。
 うらやましいなあ。

 そこで、たかさき毎日2月号の1面「人」でこんなふうに紹介しました。

◎物言わぬ植物の声を聴く
   自然が持つ豊かな生命力を、暮らしに生かしてゆくには

【以下本文】
 群馬で暮らして、もう30年近くになる。昨年、高崎に自宅を建てた。大きな一枚ガラスの窓から見えるのは池をゆく水鳥、園内の桜並木、遠く妙義や浅間の名山。まるで大きな絵がかかっているよう。仕事柄、室内にさまざまな鉢植え植物。
「声を持たない植物をはじめ、自然が発する『声』を聴くことが、人が生きてゆく上でどれだけ大きな支えになることか。日々の仕事でそれを痛感します。ですから、ホテル・病院・飲食店・工場などの企業や住宅という空間の装飾園芸が注目されるのでしょう」

 生活空間の緑化の大切さが叫ばれている。植物は物言わぬところで大きな力を発揮している気がするという。植物はもちろん、石と語る、土と語る、炎と語る……。人はさまざまな存在と語り合いながら生きている。
「この仕事に出合った時、体調も収入も、いわゆるどん底状態でした。でも仕事で植物とかかわったことが、結果として自分を再生させ、かけがえのない友人や素晴らしい建築家とのご縁も生んでくれました」
 立体駐車場に植物を飾る。多くの人がそれに気がつかないまま通り過ぎて、記憶にも残らない。
「でも間違いなく穏やかな気持ちで安全運転しています。植物が発するメッセージを、無意識のうちに聴いているからなんです。人の本能に訴えかけると言いますか。ビルの屋上や非常階段での花壇づくりも広げていきたい。『よからぬこと』を考える人に、それを押しとどめようとする植物の声が聞こえるように」

 ロビー、玄関、ベランダなど植物にとって厳しい生育環境での仕事が多い。その中で植物が持つ豊かな生命力をどう表現できるか。それがこの仕事の醍醐味でもある。
「ひとつひとつの植物に『多くの人に、あなたたちが力や喜びを届けているんだから』とか、『あなたたちに、あたしの生活がかかってるんだからしっかり働いてらっしゃい』なんて語りかけながら。ちょっと置屋の女将さんみたいですか?」
 明確な信念の一方、本音ともギャグともつかぬ言い方。楽しい人だ。

 とまあ、こんな具合。
「紙面に使う写真ですか? メークバッチリの写真を撮ってきました。『別人28号』の」
 と高笑い。この「別人28号」のギャグが分かるかどうかで、年が分かってしまいます。 
 とはいえ、「別人」はご謙遜、写真もご本人も素敵ですよ(^^)/
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2016年02月19日

18歳選挙権を考える

◎ママさん記者の悩み
 自宅で毎日新聞と朝日新聞を、事務所で上毛新聞と産経新聞を購読しています。
 先日、朝起きて毎日新聞を眺めていたら、僕がいた時代から一貫して同社の目玉のひとつである「記者の目」のページで、「発信箱」という記者の顔写真付きコラムに目が行きました。。
 ある女性記者が「高校生に政治への関心を持たせるには」として、こんなことを書いていました。今夏の参院選から18歳以上が投票できます。ジャーナリストであり、高2の息子を持つ母親として切実な思いをいだいているのです。
  ◇  ◇
「高校生は何をきっかけに、政治に関心を持つのだろう。今夏の参院選で選挙権を得る高2の息子が『選挙権なんていらないって学校でもみんな言っている』というのを聞いて考え込んだ」
 この記者は、アメリカ在住の日本人ママ友の「高校生にもなって支持政党がないと『国の未来を真剣に考えていないヤツ』と思われ、恥ずかしい」という声を紹介。
「日本ではどうか。18歳選挙権実現のため活動してきた高校生らが口をそろえるのは『政治に興味があると友達に変なヤツと言われる』だ。無関心どころの話じゃない」
 そして「NPO法人『ぼくらの一歩が日本を変える』の副代表理事、村山俊洋(20)さんの話が示唆に富む」と、有名政治家に会えるイベントに軽い気持ちで参加した村山さんの言葉を紹介します。
「同じ班の高1の後輩が平然とネット選挙について持論を展開しているのに、僕は当時の首相の名前すら知らなかった。誰もが政治を語る環境に身を置いて初めて、政治を語れるのはカッコイイ、と思ったんです」
 そして記事をこう締めくくります。
「結局、高校生が政治に関心を持つために必要なのは、政治を魅力的に語れる、カッコイイ大人や同世代の存在なのかも」
  ◇  ◇

 こんな記事でした。
 政治に背を向ける無関心層の増大に悩んで、選挙権を18歳からに引き下げたのはいいのですが、若者に政治参加をうながす「特効薬」は、啓発でも説教でもなし。教育ですらないかもしれません。

◎現実の政治家は
 では何か。女性記者が言うように、「政治ってカッコイイ」というトレンドをつくることではないでしょうか。カッコイイものには誰だって関心を持ちます。行動します。
 政治をカッコよくするには何が必要でしょうか。政治家とその周辺がカッコイイことが第一条件。でも現実はどうでしょう。
「役所へ口利きを期待する建設会社からのお金を、閣僚が受け取ったの受け取らなかったの」「環境大臣が『被ばく線量目標1ミリシーベルトに法的根拠がない』と言ったの言わなかったの」「北方担当大臣が歯舞という島名を読めなかったとか読めたとか」「育児休暇宣言した議員が、妻の出産直前に不倫して辞職したのしないの」
 連日報道されるのは「カッコイイ」とは正反対の国会議員の姿。
 こんなことが続くから世の中に「政治家はあの程度」という印象が広がります。「国のため、郷土のため」に命を賭けている「カッコイイ」人には思えないのです。政治を語る、政治にかかわることが「カッコイイ」と思う人が出るはずもなし。
 県内のある校長先生も「教科の指導には懸命ですが、社会の在り方とか日本の未来といた問題への理解を、どう指導していったらよいか、誰をお手本にすべきか。現場では大きな悩みの種」と心情を吐露します。

◎政治が変わらないなら
 仮に「政治には金がかかる。建前と本音を器用に使い分けるのも大人の政治家。政治とはそういうものだよ」なんて政治家側が変わろうとしないなら、私たち国民が考えを変えなければなりません。
「そういう人たちに任せてはおけない」と。
 その「兆し」は各地で芽生えているのですから。

 僕昨春から向き合っている明和短大の学生も、18歳、19歳が多いのですから、彼女らにとってもきちんと取り組まねばならない問題なのです。「政治問題」は。
posted by katsuhiko at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年02月17日

清原問題ねえ……

◇連日の薬物疑惑報道
 清原容疑者の転落が、連日報道されていますなあ。僕は、彼のことが好きでも嫌いでもないから、あんまり関心がありません。
 でも、有名アスリートや芸能人の薬物疑惑は後を絶たないのは、なぜでしょうね。
 もちろん、世間には「誘惑の魔の手」がたくさんあることは、誰でも承知の事。
 僕自身も20代のころ、仕事帰りによく立ち寄った屋台の店主から「マリファナを吸わないか」と誘われたことがありました。ごく普通に、注文した焼き鳥を突き出しながら言うんですから、なかなか。
 取材先のある経営者から「女性を世話しよう(もちろん、売春の話です)」と持ちかけられたこともあります。真面目な社会人だと思っていたこの人からの言葉に驚きました。この人は、後に摘発されました。
「反社会行為の誘惑はどこにもあるのか」と痛感したものです。
 有名芸能人やスポーツ選手には想像できないレベルの誘惑があるのでしょうね。
 だからといって許される問題ではないのですが。
 何億円もの報酬を手にする人は、人としての価値観がマヒてしまうのでしょうか。

◇巨額報酬の源泉
 考えてみましょう。
 卓越した技術のアスリートと、それを見に来る観衆はどっちが偉いか。
 言うまでもなく観衆ですよね。
 大観衆がやってきてお金をつかうから、企業も潤い、アスリートに何億円も払える。そこを勘違いしてはいけませんって。
 早く走れるから、早く泳げるから。ボールを木の棒でぶったたいてはるか遠くまで飛ばせるから。それは「えらい」には違いないのですが、それが「巨額の報酬の根拠」じゃありません。あくまで、観衆がつかうお金が「源泉」なのです。
 最近のメディアもメディアですよ。
 アスリートがどんな素晴らしいプレーをするかではなく「何億円で契約したか」を優先的に報じる。プロ野球あたりがいい例ね。
 これで、今の子どもが「ゆがんだ夢の持ち方」をしないと誰が言えるか。

 大きなホームランを打つ「カッコイイ」プロ野球選手と、おいしい米や野菜をつくれるお百姓さんは、どっちが偉いか? 答えは分かりきっています。
「どちらも同じように偉い」
 食べ物がなければ、人の命はすぐに尽きてしまいます。ホームランを打つ姿を見る興奮や感動も、おおいなる栄養になります。
 でも究極の選択をするなら命の維持に欠かせない食料という「有形商品」をつくる仕事の価値は、「夢」「感動」など「無形商品」を生む仕事のそれをはるかに上回ります。
 だから相応の謙虚さを持たねばならないという話。

◇その道一筋への憧れ
「◎◎バカ」という言い方があります。バカはけなし言葉ではなく、「ひとつのことに情熱を注ぎ続ける人」へのほめ言葉。
 子どもも大人も、「◎◎バカ」という生き方に憧れます。「自分もそう生きたい」と子どもは素直に夢をいだくし、「人生そうはいかない」と分かっている大人にしても、その期待は捨てられません。
 僕もそうです。
 だから「◎◎一筋」を貫くアスリートの姿が貴重なのです。

「心技体」という言い方もあります。
 技や体は充実しても「人格」「世間常識」が磨かれるかといえば、必ずしもそうではないことなど誰でも分かっています。でも、アスリートの世界にその言葉を当てはめるのは、「技と体を鍛えれば心もついてくる」と考えた方が楽しいし。子どもにも教育しやすい。
 その意味で、有名アスリートの不祥事は罪が重いのですよ。
 大人の期待と子どもの夢の両方を裏切る行為ですから。
 社会の期待と責任感を負う代償として、巨額の収入を手にしている。この原理を認識し直す環境を整えない限り、病巣を根っこから取り除くことなどできはしません。
 ことは清原事件解明でおさまる問題ではないのです。
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2016年02月16日

一汁一菜で豊かな食事

◎「たくわん、持って行ってよ」
 先月、歌集「辰巳の空」が完成した友松稔さん。ご自宅にお邪魔すると、奥様の幸子さんが「たくわん持って行ってよ」。
 このたくわんがあまりにもおいしいため、このところ「ご飯・たくわん・汁」の一汁一菜の食事が気に入っています。物があふれかえる時代、素朴な食卓への郷愁の念とでも言いますか。
 とはいえ、「おかずは、たくわんだけ」じゃ寂しいので、汁は具だくさんにします。
 肉や魚、数々の野菜、こんにゃく・豆腐・油揚げなど加工品も。その時の気分で、いろんな具材を混ぜます。
 汁も味噌味、しょうゆ味、中華風。
 さらには西洋風にトマトスープも。まあ、ミネストローネみたいなものね。
 よくよく考えれば、こんな具だくさんの汁には「肉野菜炒め」「魚の煮物」など、様々な料理が入っていることになるから、実は素朴な膳ではなく、「おかずだくさん」の贅沢なメニューなのです。

◎世界に誇る僕たちの食文化
 日本人は「一汁一菜」「一汁三菜」で健康な体を作り、平均寿命も健康寿命(自立して生活できる年齢)も世界屈指の存在になりました。
 70年前の敗戦で、長い年月をかけて築いてきた和食文化から洋風の食スタイルに移行したら、生活習慣病の広がり。
 そこで、「やっぱり和食の見直しだ」の機運。
 ユネスコの無形文化遺産になった日本人の食スタイル・食文化、次代に確実に伝えていかねばならないと感じているのです。
posted by katsuhiko at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記