2016年03月31日

素敵な職人さんに出会いました

 素敵な職人さんに出会いました。
 高崎市田町で、オリジナルアクセサリー制作、貴金属リフォームの「金銀屋」を営む戸塚茂良(とづか・しげよし)さんです。
 実は、あさを社の本のカバーデザインをしてくれる、デザイナーの戸塚佳江さんのお兄さん。
 
 僕たちオジサンが、ビジネスでスーツを着ないことが「オシャレ」になってから、3年以上がたつでしょうか。夏場のクールビズだけでなく、僕も年間通してスーツ・ネクタイというスタイルがなくなりました。
 ジャケット・シャツ・パンツが日常の仕事着になったため、多少は派手目のジャケットを買ったりと、けっこう苦労しているのです。
 スーツを着なくなると、必然的に「カフスボタン」を使わなくなります。
 若いころからこのカフスボタンが好きで、かなりの数を持っているのですが、「出動機会」が」ほぼゼロに。
 そこで思いついたのが、「お気に入りのカフスボタンを、ジャケットの襟につけるピンバッジ(ラペルピン)に改良したらどうか」ということ。
 それができる人を探していたら、「灯台下暗し」。身近に戸塚さんのような職人さんがいたわけです。
 7〜8個、リフォームしてもらいました。
 両親が30年前に沖縄旅行に行った際に、お土産に買ってきてくれた紅サンゴのカフス(写真の一番手前)。かみさんの父親(故人)が愛用した船の長靴の形のカフス(その左奥。これは、ふたつの長靴を、ひとつにくっつけるリフォームをお願いしました)、舵の形のカフス(その奥)。これらを含めて、いくつかをピンバッジ用にリフォームしてもらいました。
 楽しく使っています。

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 楽しさついでに、「月刊 たかさき毎日」3月号1面で、こんなインタビュー記事を書きました。

「伝えたいのは 愛、ぬくもり」
   私だけのマリッジリング、ネックレス、ピアス
   貴金属もリフォームして、親から子へ、孫へ
            戸塚茂良さん

 指輪、ネックレス、カフス……。思い出深い、大切なアクセサリーをリフォームして親から子へ、子から孫へ。そんな要望が多い。貴金属に詰まっているのは、美しさやデザイン以上に「愛」や「ぬくもり」。
「母の指輪の石を娘がペンダントに。祖母のイヤリングを孫娘がピアスに。亡き父のカフスボタンを娘がピアスに、息子がピンバッジに。家族の温かさを感じる愛用品を、工夫して使い続けたい。これは家族ならではの愛情ですね」

 大学卒業後に家業の農業に携わったが、その頃ある彫金師と知り合って弟子入り。趣味で始めたつもりが職業に。最初は自宅で始め、30歳で「ジュエリー工房ブレシア」を開いた。手作りの、オリジナリティーあふれるマリッジリングなど「私だけのアクセサリー」を提供し続けた。12年後に現在地に。商都の真ん中に移るのだから店年前に舗名もクラシックな「金銀屋」にした。
「商人の町ですから、北イタリアの都市名であるブレシアより『お江戸見たけりゃ、高崎田町』とうたわれた雰囲気がそぐうのかなと。これは、妻の提案でした」

 かつての大量生産・没個性の時代から、個性重視・リフォーム重視の世の中になった。人が本来の暮らし方を真剣に考えている証かもしれない。
「ブレシア時代にマリッジリングをお作りしたお客様が、金銀屋の私を探し出してリフォーム依頼しにきてくれました。『生まれ変わらせて、娘の指輪にしたいから』と。駆け出し時代の、私からすればつたない作品なのですが、お客様は『娘にも、孫にも使い続けてほしい』と気に入ってくださってのご要望。職人冥利につきます」
 素材、デザインについて、客と向き合い、その言葉はもちろん、胸の内にある細かな要望を理解して、ひとつの形に仕上げる日々。
「心の底から満足され、子や孫にプレゼントしようとまで思っていただければ、それは私への最高の評価。家族の宝物作りに、『街の小さな小さな鍛冶屋』が役立っているのですから」


 街の小さな小さな鍛冶屋さん、これからもよろしくお願いします。
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2016年03月30日

ああ、プロ野球の「惨状」はどこまで

 少年時代に、アニメの名作「巨人の星」に熱狂した世代の僕らにとっては、やせても枯れてもプロ野球です。とはいえ、今の「惨状」は見るに堪えません。元有名選手の覚せい剤事件。有名球団の野球賭博疑惑。ベンチ前での円陣の「声出し役」に現金を渡したのと。
 開幕直前とあって「野球で信頼を回復します」のコメントする監督たち。ちょっと待ちなさい。あなたのそのコメントは正気の沙汰ではないのですぞ。
 これがチームと関係ない個人的な犯罪なら「チームは野球に全力を」でしょうが、野球賭博や円陣問題は「世間常識と選手の金銭感覚や常識が180度違う」と天下に示したもの。「野球で信頼回復を」とは「自分たちはいいプレーをするから、社会常識に欠けていても大目に見てくれ」と公言しているに等しい姿勢です。こういう態度によって、「スポーツ選手に常識を求めたって……」と世の中が諦めてしまうことがもったいない。
 センバツの真っ最中です。甲子園でプレーする若者の中にはプロに進む人もいるでしょう。「人間教育として野球をする」という社会常識が、「建前論」であってはならないじゃないですか。少なくとも、まだ常識の世界に生きる彼らを、「プロの常識」に染めてしまうわけにはいかないのです。

 プロ野球といえば、とくに郷土出身選手の活躍には、より一層の親近感がわきませんでしたか。
 全盛期の王選手や長嶋選手を振り切り、1967年(昭和42年)に首位打者に輝いた前橋高校出身の中利夫内野手(中日)は身長170センチ足らずの小柄ながら独特の打法が人気を集めました。
 1960年代にリリーフ専門投手の草分けとなった前橋高校―日大出身の宮田征典投手(巨人)は、試合中盤の午後8時半ごろに登板するため「8時半の男」と呼ばれました。65年にはほぼリリーフで20勝。当時は「一流投手と言えば先発完投」が常識で、リリーフ投手への評価が低かったのですが、今なら間違いなくMVPだったでしょうね。
 西武の黄金時代を支え、監督も務めた前橋工高出身の渡辺久信投手は、長身スリムなイケメンエース。「群馬の子も、足が長くてカッコイイ」とみんなが注目しました。
 桐生第一出身で、2002年に新人王を獲得した正田樹投手(日ハム)は、甲子園の優勝投手です。新人王以降は、むしろ苦しいプロ生活を続けており、現在でも独立リーグのマウンドに立っています。その苦悩の姿がテレビ放映されたこともあります。
 もっと懐かしい選手は、1954年(昭和29)に東映入りし、1年目から活躍した桐生高校出身の毒島章一外野手の存在感。「三塁打の毒島」の名にふさわしい好打でファンを魅了しました。
 それぞれの時代、野球少年だけでなく、多くの子どもも大人も、その華々しい活躍に心を躍らせました。彼らの姿に自分を重ね合わせることも、ファンならではの楽しみ方でした。同じ群馬県人として「彼らにできるのだから、自分にも」と自らを鼓舞する人も多かったことでしょう。プロスポーツ、中でも野球選手は、まさに「夢の存在」だったのです。

 注目される人気選手は、何十年たっても人々の記憶から消えません。そんなふうに見る者の「夢や期待」を一身に背負い、自身の言動に重い「社会的責任」がのしかかる負担との引き換えに巨額の報酬があるのです。ですから現役時代のグラウンド外でも引退後も、社会常識や規範を逸脱しない「高度な人間性」が求められるわけです。

 プロ野球関係者の不祥事が続きます。犯罪行為以上に「社会への責任を放棄した」ことが深刻なのです。それが自分の家族を含め、全国の野球少年やファンの期待を裏切り、「しょせんアスリートに常識を求めても……」と想う人が増えることで、「常識ある社会人になろう」と務めているアスリートをも侮辱したことになるのですから。
 覚せい剤や賭博にかかわった彼らが、こうした「社会の仕組み」「常識」をきちんと理解できるならば、一度つまずいたとはいえ復活を目指す道筋も見えてくるかもしれません。もちろん、きわめて過酷な道ではありますが。
posted by katsuhiko at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年03月24日

ゴリラ?  いいえスノーマン(^^♪

◎それはゴリラですか?
 お世話になっている市内の井田歯科クリニックに行ったら、受付で、患者らしき女性とスタッフが対話中。そこで、その女性の邪魔にならないように、横からから診察券を差し出し、カウンターに置きました。
 そしたら、その女性が僕の方を見て「ソーリー」と。
 英語圏の方ですね。
 そして、僕のジャケットのピンバッジを見て、「イズ イット ア ゴリラ?」と。
 去年秋にヒマラヤの「エベレストビューホテル」に行った際に、ホテルのピンバッジ(800円)を購入。これにカトマンズの土産物屋で売ってたイエティ(ヒマラヤの雪男)のキーホルダー(600円)を結合してもらってピンバッジにしたものをつけていたんですよ、たまたまその日着ていたジャケットに。
 こんなものです。

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 加工は、田町の金銀屋の戸塚店主にお願いしました。このお店は「オリジナルマリッジリング」はじめ、さまざまなアクセサリーづくりからリフォームまで、丁寧な仕事をしてくれます。
 僕は、使わなくなったカフスボタンをジャケットに飾るピンバッジ(ラペルピン)にリフォームしてもらいます。
 ヒマラヤの「雪男」イエティの姿は、たしかにゴリラそのもの。
 日本の「雪女」は幽霊で怖いのですが、イエティはユーモラスです。

◎いいえ、スノーマンです
 「ゴリラか」と聞かれて、僕はとっさに「ノー。イッツ ア イエティ。ヒマラヤ エベレスト イエティ」と、中学生だってもっとましな受けごたえをするだろうというレベルの英単語の羅列。
 女性は怪訝そうな顔。
 僕らが日本人的に「ヒマラヤ」「エベレスト」と発音しても、英語圏の人には伝わらないのでしょうね。もっと英語的発音でないと。
「ネパール カトマンズ エベレスト ヒマラヤ」
 僕は、思いつく言葉を繰り返します。
 挙句に「ヒマラヤ スノーマン」と言ったら、「オオ、スノーマン、イエティ」とようやく通じたみたい。 その女性は笑顔で会計を済ませて帰っていきました。

 ヒマラヤでは、あるお寺にある「イエティの頭の皮」(うそだよなあ、ヤギの皮かなんかでしょう?)も拝んできました。観光記念だからね(^^♪

 カトマンズにはイエティ航空って会社もあるし、街中を歩けばイエティって屋号のカフェやレストランもあったし。まあ、楽しいですよね。
 
posted by katsuhiko at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年03月23日

「オペラ座の怪人」無事乗り切りました

◎なんとか、歌いました
 高崎市文化会館大ホールでの音楽イベントの 「オペラ座の怪人 デュエット問題」、なんとか無事に?終わりました。
 「怪人」役の僕としては、歌詞間違えずに、舌もかみませんでしたぞ。
 ユーチューブで見つけた「世界の!」サラ・ブライトマンとアントニオ・バンデラスのデュエットがシンプルで簡単そうなので、その雰囲気でまいりました。
 この映像は、歌姫クリスティーヌがステージ中央のスタンドマイクで歌い、ストーカーたる怪人が、彼女の周囲をまわりながら歌うという形でした。

◎狙い通りじゃわい
 司会者が「デュエットで『オペラ座の怪人』です」と紹介して、暗いステージの中央にスポットライトが。でも、ステージには女性のみ。
 1コーラス目の女性パートを歌い始めたところで、ステージの袖から僕がゆっくり歩いて、クリスティーヌの横に進み。見つめながら2コーラス目(男性パート)を歌うというスタイルです。
 客席の知人の周辺では「あれ? デュエットって言ったのに、女性しかいないぞ」とヒソヒソ話が始まり、いっそうステージに視線を集中させたらしく、後日、それを聞いた僕は「しめしめ。狙い通りじゃわい」と自己満足。

 生涯唯一の「歌手体験」ですが、歌い終えた瞬間、満席の聴衆から拍手を浴びるのは、やはり快感ですね。
「ブラボー」の声が聞こえたので、「誰だあ」と思っていましたが、先ほど親しい友人で、僕の家を作ってくれた天才建築家?の中島桂一さんから電話があり「俺です」と。
 講演やシンポジウムでの拍手とは、また違う、得難い味わいです。

◎バンデラスのつもりが「水戸黄門」?
 ところが、ですなあ。
 会場に来ていた知人がケータイで撮影したステージの様子を、さっき見ました。
 自分じゃ「いい声で歌っていた」とうぬぼれていたのですがですが、現実は「残酷(^^)/」ですね。バリトン歌手のつもりだったのに(そんなわけないか(T_T)/~~~)。
 その知人は、そんな僕を慰めるつもりか、「木部さん、里見浩太朗みたいな声ですね」。
 知人は好意的に言ってくれているんですね。有名な俳優の名前を出して。
 でも、バリトン歌手のつもりの僕は「ガーン(T_T)/~~~」。
「オペラ座の怪人」というミュージカルが、「水戸黄門」とか「長七郎 江戸日記」といった時代劇になってしまったのでした。嗚呼……。
 水戸黄門のテーマ曲「人生 楽ありゃ 苦も あるさ〜」
 ま、いいか。
posted by katsuhiko at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年03月20日

リビングの桜が咲きました

 毎年恒例の、桜の枝をリビングに飾る季節になりました。
 事務所のソメイヨシノは昨年都合で伐採してしまったので、今年は、仲良しの花屋さん「彩 いろどり」の社長に「桜のつぼみがついた枝を仕入れてください」と依頼。
 木曜日にきまして、さっそくリビングの一角に。
 昨日ですね、土曜日には、けっこうな満開目前状態に。やはり室内は温かいからでしょうか。

リビングの桜.jpg

 これからすべてのつぼみが開き、しばらく花を楽しんだ後、今度は葉桜になります。
 なんとなく、2〜3週間は楽しめる、毎年の恒例行事。
 金曜日に、第一回の「花見宴会」を友人を招いて開きました。
 その晩はまだ、「チョボチョボ」。
 本日の咲きっぷりを見てほしかったなあ。
posted by katsuhiko at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記