2016年07月19日

細長くて不安定感いっぱいの一輪挿しですが

◎よく立ってるなあ!
 先日、かみさんが母親とふたりで旅行。旅先で買ってきたマグネットで固定するスチール製の細長〜い一輪挿しが、けっこうおもしろいのです。
 コースターのような物の下には薄いスチールの板があります。なんとも細くて不安定感いっぱいの一輪挿しの下部分がマグネットになっているので、この「磁石の力」によって固定されているのです。
「震度4だと、倒れるのかな。室内だから、風は吹かないしね。怖いのは地震だけかな」
 などと、不謹慎なことを考えるくらい、立派に固定されています。
 ただ、この大きさですから、水はちょっとしか入りませんし、水の残量も見えません。
 それにしても、かなり「カッコイイ」花器であることには間違いなし。
 しばらく遊べそうですね。

細長い磁石式一輪挿し.jpg

 
 先ほど事務所に来た友人の恩田さんにこの写真を見せたら、
「食卓にテーブルクロスを敷いて、クロスの下にスチール板を置いたらどうです。テーブルクロスの上に、この細長いのがスッと立っていれば、これは目を引きますよ」と。
 なるほどなあ。
 さっそく試してみましょう。
 といったわけで、撮ったのがこの写真。

磁石式一輪挿しの別.JPG

◎話はしょうゆさしに飛びますが
 中の液体の残量が見えると言えば、忘れてはならないのが、半世紀前からのロングラン商品「キッコーマンの卓上醤油さし」です。
 かつて、日本の家庭の食卓にはかならずあった「すぐれもの」。
 日本の工業デザインの草分け・第一人者である栄久庵憲司(えくあん・けんじ 1929〜2015)さんのデザインで、1961年に発売開始。今日まで、半世紀以上もの歳月が流れています。僕の実家には、今でもあります。    
 〇液垂れしない
 〇ガラス製で残量が分かる
 〇片方の注ぎ口を指で押さえると、もう一方の口から一滴ずつ垂らすこともOK    

 大学の食文化の授業資料に添えたくて、スーパーで買ってきてしまいました。

キッコーマン卓上瓶.JPG

 日本国内のしょうゆメーカーは、
 大正時代 1万社以上
 1980年代 2000社以上
 2000年代 1500〜1600社に   
 これは、地方の中小零細メーカーの廃業が要因のようです。効率のよくない世界なのです、「本物のしょうゆ」を作る作業は。

 友人のしょうゆメーカー「有田屋」(安中市)の湯浅社長のしょうゆ蔵を見学したことがあります。伝統的な醸造方法を貫く職人気質のイケメン青年社長です。頑張れ!

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2016年07月13日

心をゆさぶる政治家が現れなければ

昨日の文章は「殴り書き」に近かったので、少し書き換えてみました。


◎改憲勢力が3分の2を超えたが
 参院選は自民・公明の与党の勝利に終わりました。そう遠くない段階で衆院選も行われるでしょう。憲法改正をめざす「改憲勢力」が参院でも3分の2を超えたことで、「改憲論議を」の空気を感じます。
 でも、参院選で首相や与党は「改憲論議」を前面に押し立てていなかったはずなのに……。世の大メディアや「大人社会」は、「それが政治だ」と訳知り顔をしていますが僕たち普通の国民には、分からないことだらけなのが政治の世界です。これでよいはずがありません。
◎国民への信義違反では
 候補者や政党の主張に対して有権者が「信任するかどうか」を判断して投票、国政運営を託すわけです。
 与党がこれまで強調し続けてきた憲法改正問題について参院選では極力触れず、大勝した後に「改憲論議」が進むとすれば、国民や民主主義を軽視している以外の何物でもありません。「改憲論議を進めるなら、それをテーマに国政選挙で信を問うことが不可欠」と誰だって考えます。それがなければ「国民への信義違反」では。
「戦争の危機の有無と軍隊の必要性」「集団的自衛権って?」「積極的平和主義って何をすること?」……。簡潔に語れる国民がどれだけいるでしょうか? その理解を深め、問題の是非を判断する絶好の機会が国政選挙にほかなりません。国民の理解が十分ではない中で「国会の3分の2以上の発議」で国民投票になったら、イギリスの国民投票のような混乱が起こるだけです。

◎ザル法の改正こそ
 前東京都知事の公金不正疑惑でも、大メディアや評論家たちは「政治資金規正法は『ザル法』だからなあ」とは言いますが、このザル法を改善すべき運動を起こそうとはしません。この法律こそ「国民的大運動」を喚起して改正しなければならないのに。
 国会議員の「政治と金疑惑」は後を絶ちません。「不適切でも違法ではないから」のままでよいのですか? ならば僕たちは子どもたちに「違法でなければよい。世の中うまく立ち回りなさい」と説教しなくてはなりません。道徳観はどこへやら。「政治は最高の道徳だ」と胸を張ったのは上州人宰相・福田赳夫さんだったのに。

◎明日を考える人なら
 政治家は「人の心をゆさぶる主張ができる人」でなければ。今の政治家のどの言葉に僕たちは「心がゆさぶられる」でしょうか。選挙演説でも、国会論戦でも、大物政治家が相手を揶揄し、つまらない野次を飛ばす情けない光景がやみません。
「経済政策は着実に進んでいる」「さらなる成果を」と言われ、「だから消費税アップと財政再建は先送り」と言われて、どれだけの人が「なるほど」と納得しますか。誰の心が躍るのでしょうか。消費税アップ先送りには与野党とも異議なし。「自分たちの子や孫名義でクレジットカードを勝手につくり、断りなしに使いまくる」。日本人は本当にこれでいいのでしょうか。
 国の明日を思うのが政治家なら、与野党ともに世論の不評も正面から受け止め、自身の落選リスクを抱えながらも「即消費税アップ」ではないのですか? そんなに国民が信じられませんか。

◎本当に必要なのは
 本当に必要なのは、「与党が3分の2をとる」ことでも、「野党が巻き返す」ことでも、「憲法改正」でもなし。大メディアが難しい言葉で論じることでもなし。政治家が「小中学生をはじめ、普通の人々」に分かる言葉や考えで、明日を語り、取り組むことが当然とされる環境を作り上げることなのですよ。「みなさまとともに」と言いつつ、胸の内では自分の身の安全を考えているから、僕たちは「心がゆさぶられない」のです。
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2016年07月12日

もう間に合わない

◎参院選が終わった
参院選は自民・公明の与党の勝利に終わりました。今は、東京都知事選の真最中で、そう遠くない段階で衆院選も行われる展開となるでしょう。そして、憲法改正をめざす「改憲勢力」が参院でも3分の2を超えたことで、安倍首相も「改憲論議を」と主張し始めました。でも、参院選で首相や与党は「改憲論議」なんて前面に押し立てていなかったはずなのに……。これを世の大メディアや「大人社会」は、「それが政治だ」と訳知り顔をしていますが、僕たち普通の人間には、分からないことだらけなのが政治の世界です。これでよいはずがありません。

◎参院選で主張していないことを、言い出すんじゃないよ
 参院選が「政権選択選挙」ではないとはいえ、日本の針路を左右する国会議員選びの場です。公約を明確に掲げ、それに対して有権者が「信任するかどうか」を判断して投票、それからの6年間の国政運営を託すわけです。
 ですから、与党が戦略上にせよ憲法改正を正面切って掲げなかったのですから、「改憲論議」着手は、国民や民主主義を軽視していると言われても仕方がありません。普通の国民たる僕らの正直な心境からすれば「改憲論議を進めるなら、その前に、そのことをテーマに国政選挙で信を問うこと。これからやってくれ」と言わざるをえないのです。
 それがなければ「国民への信義違反」です。「ダメなものは、ダメ」なのですよ。「戦争の危機の有無と、軍隊の必要性」「集団的自衛権ってどういうこと?」「積極的平和主義って、何をすることなの?」……。これらの内容を簡潔に語れる国民がどれだけいるでしょうか? そのような状態で「国会の3分の2以上の発議」で国民投票になったら、イギリスのEU離脱をめぐる国民投票のような混乱が起こるだけではないでしょうか。

◎ザル法の改正くらい、さっさとやりなさいよ
 前東京都知事の公金不正疑惑でも、大メディアや評論家たちは「政治資金規正法は『ザル法』だからなあ」と言いますが、このザル法を改善すべき運動を起こそうとは言いません。でも、これなど「国民的大運動」を喚起して、きちんとさせなければならない問題です。
兵庫県議会の「号泣元県議」の政治活動費不正をきっかけに、少なくとも都道府県や市町村議員の政治活動費には改善の兆しが見え始めました。ところが国会議員の場合は「政治と金疑惑が」尽きることなし。「不適切ではあっても、違法ではないから」だって。
僕たち普通の国民が、まわりの子どもたちに「違法でなければ、何をしてもいいんだよ。うまく立ち回りなさい」と説教しなくてはならない社会なんて、さびしいじゃないですか。道徳観もへったくれもなし。「政治は最高の道徳だ」と胸を張って言ったのは、ほかならぬ上州人宰相・福田赳夫さんだったのですがねえ。

◎人の心をゆさぶる語りができる人
 政治家は「人々の心をゆさぶる主張ができる人」でなければなりません。今日の政治家の、どの言葉に僕たちは「心がゆさぶられる」でしょうか。選挙演説でも、国会の論戦でも、大物政治家が相手を揶揄したり、つまらない野次を飛ばしたりする情けない光景がやみません。
国民の経済格差が広がり、貧困率がアップし、教育を受ける権利もおかされかねない層が激増。奨学金に頼って大学を終えた青年は、社会人スタート段階で数百万円の借金を背負う。そんな中で、「経済政策は着実に進んでいる」「さらなる成果を」と言われ、「だから消費税アップと財政再建は先送りね」と言われて、どれだけの人が「なるほど、いま一歩だ」と思えるでしょうか? 誰の心が躍るのでしょうか? 
消費税アップ先送りには与野党ともに異論なし。「自分たちの子や孫の名義でクレジットカードを勝手につくり、断りなしに使いまくる」そういう親が、僕たち日本人だということではないですか。政治家が、その先頭を切っていて、本当にいいんですかい?

◎最優先ですべきことは
衆議院のみなさんは、頭の中は「選挙モード」でしょうし、今年後半はそういう局面が展開されていくでしょう。しかし、本当に必要なのは、「与党が3分の2をとる」ことでも、「野党が巻き返す」ことでも、「憲法改正」でも、「日本経済の復活」でもなし。大メディアが報道のプロ然として「政治」を難しい言葉で論じる事でもなし。
政治家が「小中学生をはじめ、普通の人々」に分かる言葉や考えで、明日を語り、取り組むことが「当然」とされる環境を作り上げることなのですよ。「みなさまとともに」と言いながら、胸の内では反対の事を考えているから、みなさんの言葉に、僕たちは「心がゆさぶられない」のです。
もう、間に合いませんよ。真剣に変えないと。僕たちは自分の国をあきらめるわけにはいかないのですから。

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2016年07月11日

冷汁で芸術的写真を

◎川べりに行って
 先日書いた「冷汁」ですが、これを川べりに持って行って、ゲージツ写真を撮ろうという思いつき。
 友人であるカメラマンにお願いして、市内の清流の脇で、取ってみました。
 僕が頭の中で描いた「手前に冷汁のどんぶり。てっぺんにはアユかニジマスの塩焼き。奥に清流」という構図をカメラさんに説明。
 昨日、思い描いた通りの写真になりました。
 その写真はこんな感じです。
 いい雰囲気でしょう?
 
 ごはんにかけた冷汁。うえにニジマスの塩焼きです。

清流で冷汁ニジマス別物.jpg

 こちらは、冷麦に冷汁。上にはアユの塩焼き。箸で麺をすくってみました。

冷汁麺アユ箸入れ.jpg

 通りかかった小学生の男の子たちが「すげー、うまそう」の歓声。
 安直な娯楽です。
posted by katsuhiko at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年07月08日

今日は、吉井の「父親」と、藤岡のほんまの父母

◎吉井の「父親」
 昨日に続いて、ほんまの両親以外の「父や母」の話。
 今日は、高崎市吉井町の「父親」、森賢六さんのお宅で、1時間半ほど。
 月刊「たかさき毎日」の7月号に使う「昨年の高崎花火大会」の写真を借りに。
 森さん、写真が趣味で、毎年花火大会の写真を撮っています。
 歌集「おかげさまで」(2012年)の著者である森さん。というより、僕にとっては「森先生」。なんせ、40数年前の「平井中学校」時代の恩師なのです。「恩師の生涯の宝物である歌集を編集する」という機会に恵まれたのも、この仕事の魅力。
 この歌集は、「まえがき」「あとがき」もすべて短歌という、森先生のユニークな方針。
 あとがきの最後って、よくありますよね「編集にあたってくれた〇〇さんに感謝します」みたいなの。
 これも、短歌でした。
「教へ子に著作業なす者ありて歌集の体裁整へくれし」(「え」が「へ」となっているのは、短歌ですから、旧仮名遣いです)
 これが、よくある「編集にあたってくれたのは、教え子の木部君です・ありがとうございました」なんですね。
 歌集ができた年の秋、平井中の同級生が30人ほど集まって、先生の出版記念会的な食事会を。
 女の子が(堂々のお母さん?)が選んできてくれたお祝いのマフラーを手にした先生の笑顔を見た瞬間、「この仕事をしていてよかったな」と心から思ったものでした。
 今日も、そんな「教え子」たちの思い出話を楽しそうにする、傘寿の恩師でありました。

 ちなみに、先生から借りてきたのは、こんな写真です。見事なものです。

2015_08_01_高崎花火_森賢六さん撮影.JPG

◎藤岡の、ほんまの両親
 先生のご自宅から、僕の藤岡市の実家へは車で6〜7分。新刊の『情報を捨てる勇気と表現力』を、まだ持って行ってなかったこともあり、コンビニでハーゲンダッツを買って(日頃は、こういう高いアイスクリームは買いませんが、親ですから)行きました。
 ちょうど昼時。畑から(80代の両親は、元気に野菜作りをしています)帰ったばかりで、一緒に昼ご飯を食べ、アイスクリームとお茶でしばし昔話。彼らは今年がちょうど「ダイヤモンド婚」。秋の農閑期に、また近くの温泉にでも行きますかな?
 米、ジャガイモ、タマネギ、ナスをたくさんもらってきました。まあ、彼らの作品をもらってくるのも、親孝行ですなあ(^^)/
posted by katsuhiko at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記