先日、かみさんが母親とふたりで旅行。旅先で買ってきたマグネットで固定するスチール製の細長〜い一輪挿しが、けっこうおもしろいのです。
コースターのような物の下には薄いスチールの板があります。なんとも細くて不安定感いっぱいの一輪挿しの下部分がマグネットになっているので、この「磁石の力」によって固定されているのです。
「震度4だと、倒れるのかな。室内だから、風は吹かないしね。怖いのは地震だけかな」
などと、不謹慎なことを考えるくらい、立派に固定されています。
ただ、この大きさですから、水はちょっとしか入りませんし、水の残量も見えません。
それにしても、かなり「カッコイイ」花器であることには間違いなし。
しばらく遊べそうですね。

先ほど事務所に来た友人の恩田さんにこの写真を見せたら、
「食卓にテーブルクロスを敷いて、クロスの下にスチール板を置いたらどうです。テーブルクロスの上に、この細長いのがスッと立っていれば、これは目を引きますよ」と。
なるほどなあ。
さっそく試してみましょう。
といったわけで、撮ったのがこの写真。
◎話はしょうゆさしに飛びますが
中の液体の残量が見えると言えば、忘れてはならないのが、半世紀前からのロングラン商品「キッコーマンの卓上醤油さし」です。
かつて、日本の家庭の食卓にはかならずあった「すぐれもの」。
日本の工業デザインの草分け・第一人者である栄久庵憲司(えくあん・けんじ 1929〜2015)さんのデザインで、1961年に発売開始。今日まで、半世紀以上もの歳月が流れています。僕の実家には、今でもあります。
〇液垂れしない
〇ガラス製で残量が分かる
〇片方の注ぎ口を指で押さえると、もう一方の口から一滴ずつ垂らすこともOK
大学の食文化の授業資料に添えたくて、スーパーで買ってきてしまいました。
日本国内のしょうゆメーカーは、
大正時代 1万社以上
1980年代 2000社以上
2000年代 1500〜1600社に
これは、地方の中小零細メーカーの廃業が要因のようです。効率のよくない世界なのです、「本物のしょうゆ」を作る作業は。
友人のしょうゆメーカー「有田屋」(安中市)の湯浅社長のしょうゆ蔵を見学したことがあります。伝統的な醸造方法を貫く職人気質のイケメン青年社長です。頑張れ!