2016年11月23日

20歳とアラカンの写真なんぞ

◎ミスユニバース群馬大会
 お世話になっているデザイナーの戸塚佳江さんの長女で大学3年生の「あかりちゃん」に、ミスユニバース群馬大会に出てもらいました。
 20日は、10人によるファイナル審査会。群馬代表は手にできませんしたが、あかりちゃんは「よい経験になりました」と。その言葉に救われます。
 エントリーした女性たちの自己アピールスピーチの語り方や表情は、僕にとっても、誰にとっても、参考になるものですよ。自身を持って、笑顔で相手に向き合う姿勢ってね。
 これは、明和学園短大の授業でも、学生たちに強調していることです。

◎ツーショット写真の後悔
 審査会後の懇親パーティーで、あかりちゃんが近くにきたので、オジサンたちが寄ってきて記念撮影。
 僕は「一緒に撮りたいなあ」と思いつつも、「20歳の女子大生とアラカンおじさん」なんて、愚の骨頂だと、後ずさり。
 しばらくして撮影も治まったので、戸塚さん母娘のそばに戻ったら、戸塚さんが「さあ、あかりと2人で撮りましょう」と。逡巡しつつも、ドレス姿のあかりちゃんと腕を組んで、ハイポーズ。

20歳とアラカン1.jpg

20歳とアラカン2.jpg


 結婚式の娘と父親みたいですね、なんて言ったら、本当のお父様、つまり戸塚さんのだんなさんにしかられてしまいますが(^^)/
 しかし、やはり輝く女性と一緒の写真は「後悔至極」。
 かみさんは、「良かったねえ。こんなきれいな女の子と写真撮れて。大きく引き伸ばして額に入れて家宝にしなさいね」と。
 老いは平等とはいえ、つらいわなあ(T_T)/~~~
posted by katsuhiko at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年11月08日

恐竜王国・福井県に行ってきました

◎恐竜王国福井県の迫力
 日本一の恐竜王国・福井県に行ってきました。福井県というと、なんとなく群馬県と同じように「知名度に遅れを取る」みたいな印象があります。北陸3県の中でも、石川・富山に比べてイメージがつかみにくいかもしれません。北陸新幹線は富山・石川を走りますが、福井までは「まだ計画中」ですし。東尋坊は「自殺の名所」のイメージがあるしなあ。仏教の世界ではあまりにも有名なのが永平寺ですが、これも普通の人たちには、さほどに。
 むしろ敦賀原発の「万一ここで事故が起きたら、福井だけではなく、滋賀や京都も大変だあ」といった不安のほうが、当節は一般的かも。

 そういう中で、子どもにも、さらには大人にも「夢いっぱい」なのが、日本一の恐竜王国という要素でしょうか。

◎「フクイ」の名がつく恐竜たち
 1989年から勝山市の山中で始まった発掘調査で、「ご当地恐竜」ともいうべき新しい恐竜たちの化石が次々に。
 フクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタン、コシサウルス、フクイベナートル。
 発掘現場からは恐竜の卵殻や幼い恐竜の骨も出ていることで、「このあたりで群れをなして暮らしていた」とされています。映画『ジュラシックパーク』みたいな光景が、この地で現実に展開されていたことを想像すると、子どもだけじゃなく、大人の僕たちだってワクワクしてきます。
 勝山市郊外の「かつやま恐竜の森」という広大な公園内のメインは、2000年開館の県立恐竜博物館です。
館内には「いったい何頭の恐竜がいるんだよ」って言うくらい、さまざまな恐竜化石が組み立てられています。40体以上だそうです。「骨格」だけじゃなく、「肉」「皮」をつけた「本物っぽい」標本も多数。体は動くわ、口を開けるわ、ほえるわ、何時間いても飽きません。現実に、恐竜を、そして丁寧な解説を読み、動物や人間の進化の過程を楽しく学び、また自分自身で想像を膨らませていると、1日がかりになってもおかしくありません。

 最初に、骨格ではなく恐竜そのものに「復元」された、動いてほえるティラノサウルスがお出迎え。泣き出す幼子もいます。

恐竜博物館ティラノ.jpg

 とてつもなく広い館内は恐竜骨格だらけ。

恐竜博物館化石.jpg


 さらに車で20分ほど奥にある発掘現場は、化石を掘り出した地層を中心に野外博物館となっているので、多くの恐竜ファンが訪れ、見学や発掘体験も。
 道路脇には「恐竜出没 注意」の看板。「熊出没 注意」の看板は各地で見ますが、恐竜注意とは、さすがに「王国」です。



◎群馬も恐竜王国ですが
 群馬の旧中里村(現在の神流町)も1985年に「恐竜の足跡化石」が確認されて以降、恐竜センターを建設。恐竜王国を名乗って、恐竜化石発掘調査の本場・モンゴルとの交流を積極的に進めてきましたが、正直なところ、福井にはちょっと負けてるかな、といった感じですね。

◎福井駅前のジュラシックパーク
 博物館に圧倒されて、夕方福井市内へ。暗くなりかけた頃、「ちょっと中心街を歩いてみよう」と。町並み、公園、繁華街などと、それなりに納得しながら歩きましたが、最後にJR福井駅前に来て「ええ! なにこれ」の光景が。
 駅ビルには巨大な恐竜の壁画が。ロータリーの真ん中に恐竜広場を整備。フクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタンの実物大のモニュメントがあるんですよ。
「動いたり、ほえたりしたら、面白いのにね」
 そう言いながら、近づくと、実際に長い首や尻尾が動くし、時にはほえるし。「ここまでやるかあ」の世界。日没から夜10時までライトアップ。至れり尽くせりですね。博物館の恐竜標本も素晴らしいのですが、近代的ビルが並ぶ県都の駅前で恐竜が動いている光景のインパクトは、「恐竜のような破壊力」と表現してもいいような気がします。

福井駅前恐竜.jpg

 これを見た県外の人は「福井は日本一の恐竜王国」という事実を忘れられないでしょう。北陸新幹線金沢までの開通で、「福井も負けるな」と今春、県の玄関口に「福井の魅力を強烈に印象づけよう」と整備されたものです。やりますなあ。
 駅前へのジュラシックパーク整備には、いろんな意見があります。ネガティブな見方をする向きもありますが、「なにかやらねば」の気概は伝わってきますし、僕は純粋に「面白かった」ですよ。都市空間の中の恐竜って。怪獣が大都市で暴れる中にメッセージ性をこめた映画『シン・ゴジラ』のヒットじゃないですが。

◎では、群馬の玄関口・高崎駅は
 ひるがえって、僕たちの群馬県はどうでしょうか。
 群馬を国内外にアピールする「ネタ」はたくさんあります。豊かな自然、温泉王国、世界遺産のシルクカントリー文化、良質の野菜王国、古代東国文化、粉食王国、あるいは、すき焼き応援県? もちろん、福井にはかなわないかもしれませんが恐竜王国の要素だって捨てがたい。
 こんな「ネタ」のどれかが、あるいは効果的な組み合わせが、メインの玄関口たる高崎駅にあってしかるべきではないかと思うのは、決して僕だけではないでしょう。新幹線を降りたら「群馬はこういう土地なんだね」ということが一瞬で分かる。忘れられないように印象づける。これは大切な課題です。
 そんな積極アピール雰囲気に欠けるのは、やはり群馬県人特有の「奥ゆかしさ」「自慢嫌い」「宣伝下手」なのかもしれません。
 世の大人たちが言い続けてきた「群馬は見るところも、うんまいもんも、土産にもたせてやるもんも、なんにもないんさね」ですね。
 世界遺産のアピールだって、高崎では「あれは富岡、藤岡、伊勢崎、下仁田の話。高崎は世界遺産ではない」とでも言わんばかりの雰囲気ではないでしょうか。福井の例でいえば、「恐竜は勝山市の話。県庁所在地の福井市は関係ない」などと考えていたら、福井駅前恐竜広場は出現しなかったことでしょう。
 自慢嫌いも奥ゆかしさも、それが「犯罪行為じゃないのかい」って思えるくらい歯がゆい思いをする。群馬でそんな経験をすることがありませんか?
 もちろん、なにかするには「お金」が必要です。群馬を効果的にアピールするためには「いかなる表現方法」がよいかは、費用対効果も含めて真剣に考えなければならない問題です。企業で言えば「社運を賭けて」といった取り組みですね。
 人口減少の中で、全国どこの街でも、「注目の集め合い」「観光客や住民の取り合い」なのですから、今のままでいいはずがありませんよね。

posted by katsuhiko at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記