2016年05月10日

念願の「高遠そば」を

 5月4~6日、磐梯山周辺を駆け足で回ってきました。

 裏磐梯の湖で予定していたカヤック(あっちこっちの湖や海で、カヤックに興じるのが好きなのです)が強風のため中止になった以外は、予定通り。

 江戸時代に会津藩主の参勤交代の街道として栄えた、深い山の中の集落・大内宿は、今や、かやぶき屋根の建物が並ぶ一大観光地。
 ここは「高遠(たかとお)そば」が名物。会津藩主が、長野の高遠にいた時代に食べた「大根おろしそば」が忘れられず、会津でも大根おろしを乗せた冷かけそばを「高遠そば」と称したというお話。
 大内宿のおそば屋さん(宿場中、そば屋だらけ)では、長ネギ1本を箸の代わりにして食べる流儀が定着。観光客に大うけです。

高遠そば.JPG

 長ネギでそばをすくって食べ、その長ネギをちょっとかじります。これが「薬味」の刻みネギ代わり。
 そば自体がとてもできがよく、よくある「観光地のどうでもいいそば」とは違って、「大盛りにしなかった」のを、やや後悔。

 実は、この高遠そばについては、去年まで知りませんでした。
 明和短大の学生で会津出身の子がいて、「食文化」の授業の「思い出にのこる我が家の味」のミニレポートで、このそばのことにふれていました。そのレポートを読んで、すぐに調べて「へえー、こんなそばがあったのか」と不勉強を恥じた次第。
「長ネギ一本で、そばをどうやってすくうのかな」
 ネギはもちろんツルツルしています。でも、そばが太打ちのゴツゴツ系なので、けっこう簡単に食べられました。
 新緑から紅葉、そして冬は雪深くなる山村。江戸時代が去り、明治以降は、ある意味「取り残された」山村です。それが逆に、築何百年というかやぶき建物を残すことになったのは、皮肉なものです。
 そして、今やおおいなる観光資源で、大内宿に向かうメインルートも裏道も、どんでもなく渋滞するのだそうで。
 「大内宿渋滞対策協議会」なる組織があって、いろいろ対策を講じているのですから。

 帰りがけに、会津漆器の老舗で「ちょっとだけ訳あり商品」として定価の半額で並んでいた漆塗りの「花器」と「蓋つき椀」を購入。
 傷があるわけではなく、「他のイベントで展示した物」とか「職人による、最後のひと塗りの段階で納得いかない仕上がりになった」といった、僕たち素人には完成品にしか見えない品々です。
 これはいい買い物をしました。
posted by katsuhiko at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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