人間の食文化の原点は「穀物食」です。
言うまでもなく中央アジア・中東・ヨーロッパ中心の小麦の粉食と、中国・日本などアジアの米の粒食ですね。
小麦の粉食文化圏では米の粒食は定着しませんでした。例外はトルコのピラフ、イタリアのリゾット、スペインのパエリアです。逆にアジアでは、米と同時に小麦粉もうどんやお焼きの形で自分たちの食文化にしました。
とすれば米の粒食文化圏における「粉食王国」の主張は、柔軟な受け入れ姿勢と器用さからして、世界屈指の食文化王国たる資格あり、と言えませんかな。群馬が「全国屈指の粉食王国」を名乗るということは、世界屈指の食文化王国であることを意味します。
西洋と違って、小麦粉にバターや佐藤、ミルクを混ぜることなく、素朴な食べ方をしてきたのが、アジア人。
そういうふうに健康的な粉食と上質の県産野菜を食べてきた上州人は、健康寿命(自立して生活できる年齢)も、「世界屈指の日本」の中で第三位。誇るべき食文化大国なのです。
先日、県外の温泉旅館経営者らに胸を張ってこの話を。「粉食と野菜、群馬の食は素晴らしいんですね」と話が弾みました。郷土にプライドを持ちつつ発信することの大切さを痛感する瞬間です。
2016年05月21日
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