実は気になっていたんですよ。
何日か前に書いた、「茶粥もどき」の写真のこと。
制約された病室での食事のことですから、あり合わせで、いそいで作って写真を撮る。そんな雰囲気です。
その時にも書きましたが、「もちろん正確には、お粥じゃなくて『ほうじ茶漬け』なんだけどね」という点。たしかにブログの写真を見直すと、見てくれそのものがお茶漬け以外のなにものでもなし。
そこで、今朝は、ご飯を小さな椀に盛って、遠慮なくほうじ茶を注いで、かき回してみました。これだとお粥っぽいですね。色合いがほしいので、出てきたたくわんの細切りを置いてみました。
「よしよし、お寺のお膳っぽくなってきたぞ」
自己満足に浸り始めます。
◎具だくさんのけんちん汁を添えたい
お寺と言えば、精進料理の精神の象徴ともいうべき存在が、けんちん汁。
今回の病院食では、汁物は朝食にほぼ限定されていたので、実は、今朝の味噌汁を利用して「具だくさんのけんちん汁 みそ仕立て」もどきを作ってみようと計画していたのです。
なぜなら、今朝は、ご飯・白菜の味噌汁・がんもどきと大根とにんじんの煮物・青菜のごま和え・漬物・牛乳だったからです。
がんも・だいこん・にんじん……、これは絵になるぞ、と。
「よし、味噌汁の椀の真ん中に、がんもどきと大根とにんじんを乗せて、汁に沈まずに見えるようにしよう」
実は、これは「違反」なのかもしれませんが、昨夜の食事の厚揚げやじゃがきんぴらをごくわずか、ラップにくるんで冷蔵庫にしまっておいたのです。
なぜか? 汁の中の「土台」にするためです。
いくら具だくさんでも、家で食べるのならそれでいいのですが、写真となると、具が汁に沈んでは「なんのこっちゃあ」ですからね。具が見えなければなりません。
本来の具である白菜を椀の真ん中に寄せて、その周りにじゃがきんぴらを置く。そうやって、ある程度の土台を作り、その上に大根・にんじん・がんもどき・厚揚げを、形が崩れて汁に沈みこまないように「そっと」置きます。
思惑通り、汁椀という「池」の中に、野菜の「島」が誕生しました。こうでなけりゃ、写真に撮っても美しくないですからね(^^)/
「茶粥もどき」と「具だくさんけんちん汁もどき」
お寺の鐘が鳴っている。そんな気分です。
南無阿弥陀仏……。