2017年07月21日

家庭料理が幸せを呼ぶ瞬間

◎新刊『家庭料理が幸せを呼ぶ瞬間〜忘れられないわが家の味』

新刊本『家庭料理が幸せを呼ぶ瞬間〜忘れられないわが家の味』を株式会社言視舎(東京都千代田区富士見)から発刊しました。
 家庭料理の素晴らしさや大切さを、僕が授業をしている明和学園短大(前橋市)の学生が書いたミニレポートを題材に、強くアピールするための本です。
 言視舎の杉山尚次社長とは、2010年の『群馬の逆襲』以来、共に肩を組んで群馬やその他の地域の「逆襲シリーズ」を刊行し続けてきた「同志」です。

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◎人は料理を始めて「猿から人間になった」のだから

家庭料理がすたれていく一方だという話をよく聞きます。効率一辺倒の世の中ですから、家庭料理は「滅亡」していく運命にあるのでしょうか。
 何十万年も前の大昔、人間は火と出会い、料理という作業を始めたことで「お猿さん」から「人間」になったのです。
料理の誕生は単純に食生活の進歩という意味ではありません。料理してみんなで食べることで、人間は理性、秩序、規範、集団性などといった「人間ならではの特性」を身につけていったのです。
 食育という言葉を持ち出すまでもなく、「食」が人を「育てて」きたのです。
 家庭で料理を放棄すれば、その逆の事態を招きます。「人間がお猿さんに戻ってしまう」危険があるということです。

◎「あなたのことが大好きなんだ」というメッセージシャワー

 そこで僕は、食文化の授業をしている明和学園短大の学生たちに、「忘れられないわが家の味」についてミニレポートを書いてもらいました。家庭料理の実情を改めて見つめるために。
「家庭料理がすたれつつあるから、迫力あるレポートはこないかも」などと予想していた僕でしたが、結果は正反対でした。
 どの学生からも「母が、父が、祖母が、祖父が、わが子・わが孫のために懸命に料理したこと」をつづった文章が出てきました。愛情に満ちた家庭料理のエピソードばかりでした。
 いい年をしたおじさんの僕が口にすべきではないかもしれませんが、「読んでいて、涙が出てくる」内容ばかりでした。
「やるじゃないか! 家庭料理」
 僕の心は躍りました。家庭料理を通じて、親から、祖父母から、こんなにも豊かな「あなたのことが大好きなんだよ」というメッセージシャワーを浴びて育ってきた。そんな環境がまだまだたくさんあったのですから。

◎これは、本にしなくてはならないぞ

 そこで、学生たちのレポートの一部を、僕のコメントも添えて紹介することにしました。それがPART1の「忘れられないわが家の味」です。
 読んでくださるみなさんにも、家庭料理の存在価値と感動をお届けできるレポートの数々だと確信しています。
PART2の「ヒトの歴史と家庭料理」では、昔も今も、未来も。家庭料理が人間生活の基本であり、だからこそ大切にしていかなければならないのではないですかという僕の信念を述べてみました。

◎僕が言いたいことは
てみました
 本書で、僕が強く言いたいことはなんでしょうか。
「料理の力で、人間はお猿さんから人間になったのですから、お猿さんに戻らないために、それぞれの家庭で、ひとりひとりが料理・食文化を大切にしていきましょうよ。だって、今の無秩序な世の中って、そんな怖い兆しが見えている気がしませんか」
この1点なのです。「人間に明るい明日がくるかどうかは、家庭料理にかかっている」のだと。


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午後には、パソコンの師匠がきて

◎「たかさき毎日」今月号も無事に

 2日目の午後には、パソコンの師匠であるネッツテックの恩田社長が病室に。「月刊たかさき毎日」の印刷直前のゲラをもってきてくれました。
 7月号も、なんとかかんとか発行できそうです。今月25日、高崎市内のエリアで、毎日新聞・上毛新聞・日経新聞・産経新聞・東京新聞など各紙に折り込み発行。30年以上の歴史を持ちます。

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◎受付で「だめよ」

 うかつなことに、僕がドタバタ入院した際に、「病院外の方からの問い合わせがあったら」という書類に「YES]ではなく「NG]に印をつけて提出してしまいました。
 まあ、短期入院ですし、深刻な病気でもないし、仕事上の最低限の人にしか知らせていない入院ですので、思わず「問い合わせには応じないで」にマルをつけてしまいました。
 そしたら、恩田さんが受付で「木部さんという方が入院されているか、お答えできません」と言われてしまいました。病院の対応としては当然ですよね。
 恩田さんからの電話で、あわてて受付の方に連絡して病室に来てもらいました。
 
◎エライ政治家じゃあるまいし

「そうだ、仕事を頼んでいるカメラマンさんやデザイナーさんが何日か後にくるんだったっけ」
「ついでだから、退院後にインタビューしたいと思っている人に、事情を話して来週でも病室にきてもらって取材させてもらうかな」
 などという考えに。
 あわてて、受付の方に「すいません。僕を訪ねてきた人は、みんな通してください」と対応の変更のお願い。
 来客に対して秘密にするなど、そこぞの「偉い政治家」か「経済人」にでもなった気分ですね(^^)/
 
posted by katsuhiko at 14:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

幸い、痛みもなく

◎手術翌朝は気分も上々で

 不安を抱えながら手術に臨んだわけですが、その夜中も「排出」をめぐるドタバタ以外は、ぐっすり眠れました。
 2日目の朝は午前6時に目が醒めました。
 言われていた、麻酔の影響による「頭痛や吐き気」もなく、いつもの朝です。
 前夜に麻酔も切れていたから、スタスタ歩けるしね。

◎朝食のお粥に「けっこうなお点前で」 

 朝食のご飯は「五分粥」。
 まあ、精進料理専門家でもある?僕としては、お粥大好き人間で、家でもよく炊きますから、歓迎です。
 白粥もいいし、奈良のような茶粥も得難い味わいですからね。
 さすがに病院、白粥でした。 
 お粥をすすると、早朝のお寺の境内にいて、お坊さんの撞く鐘の音が聞こえるような気分です。
 竹輪と里いもの煮物、青菜の和え物、味噌汁、ヨーグルト。
 手術が無事済んで、患部の痛みもないことに感謝し、両手を合わせて「いただきます」。
 元々、「薄味」の食事で生きてきましたから、多くの人が「味気ない」「おいしくない」って言う病院食も、「けっこうなお点前」に感じました(^^)/

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posted by katsuhiko at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年07月20日

ここは、さる病院

 ◎さる病院で、さる手術をしました(-_-;)

 ここは、さる病院。
 昨日入院して、さる手術をしました。
 「手術前日に入院です」という院長先生の言葉に、「午前中は明和短大の前期最終授業があるので、当日入院委してください」と拝み倒して、授業終了に飛んで帰ってきて、午前11時半に入院。
 点滴等の準備の後、午後4時過ぎ、手術室へ。
 下半身麻酔のため、院長先生と語り合いながら?の40分ほど。
「痛くないけど、今、メスかなんかで切り刻まれてるのかなあ」
「今、引っ張られてる感じがした。これって縫っているのかな」
 あれこれ、考えてしまいます。
 無事終わって、ストレチャーに乗せられて病室へ。
「うわあ、重病人になった気分だなあ」

 病室のベッドに寝てても、下半身は感覚なし。
「もし、このマヒが治らなかったら、どないしよう?」
 けっこう不安になるものです。
 人生で初めて、排尿のための管を◆◆◆に突っ込まれてるしね。
 
 午後9時近くになって、下半身麻酔もとれてきました。
 そうなると、気になるのは、排尿のため「突っ込まれている」管ですね。
 違和感、というより、しみるような「痛み」を感じます。
 なんか、目はさえてるし、このまま寝入ることができればまだしも、この感覚のまま朝まで眠れなかったら、これはつらいなあ。

◎シビンのなかの液体を見て感動にひたる(^^)/

 看護師さんに懇願して、「シビンで対応するから」と管を抜いてもらいました。
 抜いても、このまま尿が出なかったら、「また管を突っ込まれるのかな?」と不安に駆られた僕は、かみさんが病室の冷蔵庫に詰め込んでいったお茶や水に手を伸ばしました。
 この夜は、あまり体を動かしてはいけないとのことで、紙パックのお茶をストローで。
 その「甲斐があって」か、尿意を感じてきた午後11時前、シビンを手に。
「そういえば、志村けんのギャグに、シビンに◆◆◆を突っ込んで用を足そうとしたら、◆◆◆が大きくなって、シビンから抜けなくなったというのがあったなあ」
 つまらないことを考えながら、無事「排出」。
 ちょっと寝込んで、また尿意を感じて目が醒めました。
 同じように、無事「排出」して、時計を見ると未明の1時半。シビンの中の黄色い液体は、「満タン」状態になりました。
「これで『つっこまれないで済む』なあ」
 自分の尿を目の前にかざして、こんなにもうれしい気分になったのは、生まれて初めてかもしれません。
 安心した僕は、その後ぐっすり。
 目が醒めたのは、朝の6時半。
 手術した部分の痛みもないし、爽やかな朝を迎えることができました。

◎これから2週間、禁酒かいなあ(T_T)/~~~

 院長先生の説明による、前日から約2週間の入院だそうです。
 原稿を書いたり、調べ物をする道具は持参の入院ですが、果たしてどうなりますやら。
 それにしても、2週間の「禁酒」はつらいなあ。
 長期間の禁酒は、32歳の頃に左足首複雑骨折して2カ月入院して以来の事だしね。
 冷蔵庫の中にある水やお茶のボトルを眺めながら、「ああ、これが冷えたビールや純米酒だったら……」と、情けなくらるのでありました。
posted by katsuhiko at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年04月06日

我ながら笑ってしまうのですが

 先日、友人である貸衣裳の老舗・深野衣裳の深野清一社長のご自宅で宴会中のこと。
 奥様の伸江さんが「木部ちゃん、うちの『レンタル着物』を利用して、パーティーにいきなさいよ(^^)/」と。
 「いくら? 5000円ですか。でも、借りたって帯の締め方もわからないよ」
 「大丈夫。普通の服装で店にきてもらって、そこで着つけて、翌日返してもらえればOK。けっこう利用者がいるのよ」
「本当? じゃあ、和装がよさそうなパーティーがあったらね」

 このやり取りを聞いていたかのように、友人のソプラノ歌手・山田由紀子さんが主宰する「高崎和文化研究会」(すいません、名前が間違ってたらご容赦を)の食時会のお誘いが。
 そこで、実際に借りてみました。
 伸江さんに着つけてもらったのがこの写真です。
 我ながら、笑ってしまいます。今年が50代最後の1年となる僕だけに、還暦前の七五三ですなあ(^^)/

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 食事会は、女性50人、男性20人程度。男性は和装・洋装が半々。白い羽織は僕一人。かなり目立ったようでした。面倒なこともなく、心配していた着崩れもなく、3時間のイベントは無事終了。
 翌日、深野さんにお返しにいきました。

 そのイベントに参加していた、高崎女性経営者研究会の吉村みゆき会長さんが、「6月28日に、高崎女性経営者研究会35周年パーティーを開くから、予定に入れといて。今日みたいな和装できなさいよ、面白いから」と。
 さてさて、どうしようかなあ(-_-;)
posted by katsuhiko at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記